1月16日の夜から17日の朝にかけてドッカリと雪が降り、1時間掛けてレガシィ2.0iを発掘したことは、記憶に新しい出来事である。
通常、クルマに積もった雪を払いのける際には、上の写真のような「スノーブラシ」なるものを使う。
ところが先日の大雪は、スノーブラシでは一度に押し出すことが不可能な高さにまで積もっていたので、私はその除去にあたり、先金補強付の雪かきスコップを使用したのだった。
それから数日。出勤した際に、職場の同僚より、こんなことを指摘された。
「獅子丸さんのクルマのボンネット、なんだかずいぶん傷ついてますね~」
「なんですと!!!」
私は、取り急ぎクルマを確認するために、職員駐車場に走った。
おおっ、確かに、ボンネットには数本の白い引っかき傷のようなモノが・・・
ボンネットだけではない、ルーフ先端にも。
そして、ルーフ後半にも!
いや、原因は分かっている。大雪からクルマを発掘する際に使った、この雪かきスコップのせい・・・いや、自分のせいなのだ。スコップの先端をよく見ると、補強の先金が割れて、鋭くエッジ状になっている!ああ、私は、なんてうかつなのだろう。雪を取り除くことに夢中で、愛車の地肌に対する配慮を、まったく欠いていたのだ。
ちなみに娘2人にこのキズを見せたところ、「ぜーんぜん大したことないじゃん!直さなくていいよ!」とあっけらかんと言ってのけたものだ。
さて本日。日曜出勤の代休をいただいた私は、いつものスバルのディーラーへと向かった。この傷を補修するのに、いったいいくら掛かるのか、見積もりを出してもらうためだ。妻よりは、「5万円以内だったら、直してもいい」とのお言葉をいただいていた。
だがしかし、ボンネット・右フェンダー・ルーフ全般に及んでいるこの細かい引っかきキズを補修するのは、そう一筋縄ではいかないようなのだ。フロントバンパー、フロントグリル、ヘッドランプ、フロントウインドゥ、リヤクォーターガラス、ルーフモール等の脱着・交換作業を伴う、大々的な修理になるらしい。
そして見積もり金額は、なんと32万6109円(泣)。キャスター・マイルド1125個≒3年分である。
・・・これは、参った。この金額を支払うのは、無理だ。
フランス人は、「バンパー等はぶつけるためにあるもの」と考え、多少キズがついても直さないという。シトローエン愛好者の「シトロの極意」は、「自分が気づかなければ故障ではない」「走れるうちは修理など必要ない」だという。私は、今日からフランス人になろう。