フジテレビの「新春かくし芸大会」も、今年で幕を閉じることになったようだ。
かつては、おおみそかには祖父宅に親戚一同が集まり、「レコード大賞」「紅白歌合戦」で年を越し、元旦は「新春かくし芸大会」を観るというのが、ひとつのパターンになっていた。だが、祖父も祖母も亡くなった後は、みんなが揃ってひとつのTV番組を観るという習慣は、無くなった。そこに複数のTVがあることもあり、子供たちはお笑い系の番組を、男たちは格闘技系の番組を、女たちと私は「紅白」を観るというのが、ここ数年の流れとなっていた。
そんな流れの中で、「新春かくし芸大会」を観るという習慣はウチでもとっくのとうに廃れていたのだが、今回がついに最終回ということなので、昨日は夫婦でそれを観ていた。
そこで、私がもっとも印象に残ったのが、「井上順」氏を久々に目の当たりにしたことである。「夜のヒットスタジオ」の司会降板以降は、なぜか井上氏はブラウン管でほとんど見かけることが無くなっていた。久々にプラズマテレビに現れた氏の姿は、以前と変わらずペーソスに溢れており、微笑ましかった。
氏の元気な姿を久々に見る事が出来て、心温まる正月の夜であった。