傷ついたレガシィの補修費用の見積もりを見て、私のココロもまた、ズタズタに傷ついた。破れたハートを修復するには、やはり胃の中を麺類で満たすこと以外には思いつかない。そこで私は、豊平区西岡の「らぁめん道場 極(きわみ)」へと、そそくさと向かった。
何を注文すべきか逡巡したのだが、おしながきの先頭メニューの「塩らぁめん 700円」を無難にチョイス。「大トロ丼 550円」も、かなり魅力的だったのだが・・・
11時3分にオーダーし、11時10分に、そのラーメンは供された。私が最初の客だったとはいえ、このスピーディさは嬉しい。
この麺は、サッポロ系というよりは、旭川系に近いテイストである。このラーメン、全般的なイメージが、過去に食べたラーメンの中では、「らぁめん道場 黒帯」のモノに近い。そういえば、店のネーミングや、「ラーメン」を「らぁめん」と表記するあたりも、似通っている。
バラチャーシューも、そこはかとなくスモーキッシュな味わいで、これまた「黒帯風テイスト」だった。
その塩スープは、和風だしに貝類・スルメを加え、モンゴル岩塩で仕上げているとのこと。非常にカラダに優しい感じのラーメンで、それは創作料理のバリエーションといった趣。草食系男子向けのラーメンといえましょう。一方で、ガテン系のエネルギッシュでアブラギッシュなラーメンフリークさんには、あまり向いていないかもしれませんネ。
とはいえ、ここのラーメンは、打ちひしがれた私のココロを修復するかのように、五臓六腑に沁みわたっていった。とりあえず、癒されました。