尾車氏の進言により、その日のランチは「ロータ」で摂ることに。
氏の得意ジャンルである「格安・大盛り系」のお店である。
11時11分に、そこに入店。
11時12分。多彩なメニューの中から、私は「カツスパゲティー」(550円)をオーダー。
入店した時点で、すでに5組ほどのお客さんが居たが、彼らのテーブルには、なにも料理は供されていなかった。
そして、マスターは、注文を受けても、調理を始める気配は無い。しかも、水すら、出てこない・・・ここで、若干の不安が私の脳裏をよぎる。
だがしかし。11時半を過ぎた頃。
マスターが、突然立ち上がり、厨房で活動を始める。
私はそれをじっと見ていたのだが、一人でカツを揚げ、スパゲティを茹で、ハンバーグを焼き・・・
その手際の良さは、まるで魔法を見ているかの如くであった。
11時40分過ぎ。奥さんと思われる方が出勤してきて、我々に優しくあたたかいまろやかな接客態度で、お水を出してくれた。
そして11時55分。もっこりとした「カツスパゲティー」が、目前に!
それ自体は薄目だが、柔らかく質感の良いお肉の、そのカツ!
鉄皿でアッツアツのスパゲティ。
そのおこげ具合が、また「カリッともちっと」のイイあんばいで、実にデリーシャス!
そして嬉しい誤算が、この「カツスパ」。「ミートソース」が、たっぷりと掛かっているではないか!
12時05分。支払額の550円を超越した満足感&満腹感が、私をベルベットのように包む。
どうせだったら、もっと早く「クッキングスイッチ」を入れて、待たせずにこれを供してくれていたなら・・・と思わないでもない。
だが、11時過ぎに入店した私達の「腹時計の誤差を修復」する意味もあったのかもしれないと、好意的に受け取ろうではないか。
いやあ、ごっつあんでした!