レヴォーグ登場以降、日本国内においては、やや存在感を失いつつある、スバル・レガシィ。
昨年10月にフルモデルチェンジされているのだが、友人の尾車氏は、それを知らなかったという(^^;)
だいぶ時間は経ってしまったが、レガシィ乗りのはしくれとして私は、実車を確認すべく、スバルディーラーさんに向かった。
新型レガシィは、ツーリングワゴンが廃止され、セダンの「B4」と「アウトバック」の2本立てとなった。
BN系と呼ばれる、6代目レガシィ・セダン。
全長4795mm×全幅1840mm×全高1500mmの、堂々たる体躯。
だが、フロントマスクは目元がキリッとして、先代BM系よりもむしろ引き締まって精悍に見える。
そのリヤエンドは・・・
スバル車というよりは、何か日産車のように、見えないでもない。ううっ。
試乗させていただいたのは、BS系と呼ばれる、新型アウトバックである。
グレードは「Limited」で、税込車両本体価格は340万2000円。
2.5リッターDOHCフラットフォーを縦に積む、AWD車。
トランスミッションは、スバルが「リニアトロニック」と呼ぶ、CVT。
JC08モード燃費は14.6km/Lと、私のBPレガシィ2.0i(5MT)よりも、優秀な数値だ。
ちなみにスリーサイズは、全長4815mm×全幅1840mm×全高1605mmとなっている。
品質感のある、自発光メーター。
大きくなったとはいえ、低めのウエストラインとイイ角度で立ったAピラーにより、車両感覚が掴みやすいのは、昔から変わらぬスバル車の美点である。
「浮遊感」がシトローエンの身上だとするならば、「接地感」がスバルの味。
4輪がしなやかに路面を捉え、ジェントルに加速する。
大きな背中の父親に、背負われているかのような、絶大なる安心感がある。
スバル躍進の立役者と言える、「アイサイト」。
最近は他社でも「自動ブレーキ装着車」が増えてきたが、その流れを生み出したのは、スバルのこの装置であろう。
幸いにして、今回の試乗で、私がこの装置に叱られることは、なかった(^^;)
先代BR/BM系では省略されていた「Aピラー内側の植毛処理」が、今回復活。
インテリア全般の質感は、スバルのフラッグシップにふさわしいレベルに、向上した。
空調コントロールを、今流行の「タッチスクリーン」ではなく、ダイヤル&プッシュボタンとしているのも、スバルの見識である。
だがしかし。残念なのは、時流に逆らえず、ついに「スペアタイヤ」を、廃止してしまったこと・・・(涙)
ブログ開設以来、私はいつも「スペアタイヤの必要性」について説いてきたのだが、その声はスバルさんにも、届かなかったようだ。ううっ。
とはいえ。新しいアウトバックは、やはり素晴らしいクルマであった。
次のクルマとして、レヴォーグを選ぶか、アウトバックを選ぶか・・・私には、決められない。
妻に、決めてもらうことに、しよう。