和歌山出身の方から、ご当地ラーメンをいただいた。
「和歌山中華そば名店 井出商店」である。
この世に生を受けて、50年弱。
これまで「和歌山ラーメン」なるものは食したことが無かったので、気持ちは昂ぶり、血液は沸き、ぜい肉は躍る。
「井出商店」は、昭和28年に屋台からスタートした、歴史と伝統あるラーメン屋さんなのだ。
スープ&麺は、それぞれ3食入り。
休日で時間があったので、箱に書いてある調理法に若干手を加えて作ってみた。
まずは、スープ作り。
冷蔵庫に余っていた豚肉とキャベツを、鉄鍋で炒める。
火が通ったところで水を加え、煮立てる。
そこに添付の「スープ」を加えるのだ。
スープが出来たら、IHヒーターのモードは「保温」にしておく。
お湯を沸騰させた別鍋にて、麺を2分弱茹でる。
茹で上がったらお湯を切り、丼にあける。
その上に手早くスープを注いで、完成である。
つるつる感に富んだ、ストレートの細麺。
全体的な食感は、「旭川」と「博多」を足して2で割ったようでもあるが、麺表面のつるつる感というかすべすべ感に、特色がある。
それが、和歌山ラーメンの記号なのかもしれない。
スープは、豚骨由来のとろみが強い、醤油味。
私基準にストライクの、んまいスープである。
食後しばらくは、口中に「んまかった感」が尾を引き、唇の端には「豚骨由来のねぱねぱ感」がかすかに残る。
初めて食した「和歌山ラーメン」は、麺も、スープも、実にインプレッシヴであった。
残り2食は、「昔風」の具材をトッピングして、いただいてみたい。