ヴォルフスブルクの風を感じた後。
尾車氏と私は、地中海のかほりに触れるため、アルファロメオのディーラーを見学した。
2015年に登場した「2代目ジュリア」は、実質的に「159の後継車」である。
その三角のフロントグリルの意匠は、なんとも色っぽく、まさに「バミューダ・トライアングル」!
ベージュを基調に、ブラック・シルバー・そしてウッドが、極上のバランスで配された、インテリア。
そそり立つシフトレバー周辺のデザインに、ダンディズムというか、男の美学を感じさせる。
このクルマは、乗り手を選ぶ。
アイデンティティをしっかり持った男でないと、クルマに負けてしまうであろう。
自称「ユニクラー」の私は、当然、お呼びでない。
そもそも、クルマにこの金額を支払う甲斐性を、私は、持ち合わせていない・・・ううっ。
そして・・・驚愕すべきことに。
そのお店の前には、なんと「フェラーリ488GTB」が、佇んでいたではありませんか!
しかも、この個体は、レアな「右ハンドル」である。
そこここから、色気というかオーラを発散する、「我が家よりも高額」な、このクルマ。
壇密さんと並んだら、どっちが色っぽいんだろう・・・
人それぞれ意見はあると思うが、気絶するほど、悩ましい。