食品庫を占有する、私が買いだめした、カップめんの数々。
この度、妻より。それをとっとと整理するよう、教育的指導をいただいた。
とりあえず、賞味期限が迫ってきたモノから、喰うことに。
昨年12月9日にローソンにて税込216円で購入の、「帰ってきた暴君ハバネロ ウマ辛ラーメン」を、まずは俎上に乗せた。
これは、インスタントラーメンの老舗ブランドである「サッポロ一番」と、キャラメルコーンで名を馳せたスナック菓子メーカー「東ハト」とのコラボ製品である。
フタの上に貼りついた「特製スパイス」が、この製品の個性を際立せる、重要なパーツと思料される。
それ以外は、具材・スープ・麺が一体で別袋無しの、いわゆるひとつの「オール・イン・ワン」タイプだ。
フタをして、待つこと3分。
自宅において、「カップめんは割箸ではなくフォークで喰う」のが、私のたしなみである。
辛さ調整用の「特製スパイス」は、あれこれ考えずにドバッ!と全部ぶち込むのが、私の流儀。
その平麺は、スタンダードかつトラディショナルな趣きのモノだが、スープをしっかりと拾ってくれる。
その辛さは、決して暴力的ではなかったが、「ウマ辛」というよりは、どちらかといえば「激辛」寄り。
小学生が完食するには厳しいレベルかもしれないが、五十路を過ぎた私には、悪くない刺激。
美しいが手厳しい女性に頬を打たれた時のような、じんわりとした痛みが、心地良く口中から咽頭を通過し、胃壁をノックする。
やや手こずりながらも、もちろん、完食。
「暴君」を名乗るなら、もっともっと辛くてもいい。どんとこい!と、強がってみせる私なのであった。