5月9日。
我々夫妻は、「東屯田川遊水地」へとバードウォッチングに向かった。
狙いは、あこがれの小さな翡翠「カワセミ」である。
7時34分に、そこに到着🚘
園内の桜は、満開で「まさに見頃」🌸
7時39分に、まず出会った鳥さんが、「ツグミ」ちゃん。
日本では「冬鳥」に分類される渡り鳥だが、札幌では5月半ばまで観察できるのだ。
♂なのか♀なのか、その識別は、外見上からは困難である。
そして我々夫妻は、カワセミ観察ポイントである、東遊水地の「野鳥観察デッキ」へ。
そこでは、ご覧の通り、種々の水鳥さんたちが回遊していた。
中でも、一際目立ったのが、この大きな鳥「アオサギ」さん。
「篠路五ノ戸の森緑地」からエサを探しにきたのであろうか。
さらには、白いおでこに黒い体のコントラストが特徴的な、「オオバン」さん。
正面から見たそのフェイスは、「千と千尋の神隠し」に出てきた「カオナシ」のようである。
北海道では4月~11月にかけて湖沼に飛来する「夏鳥」だという。
このでっぷりと太った鳥が空を飛ぶ姿を、一度見てみたいものだ。
8時過ぎ。
観測点近くの木に、何故だかカラスが集まってきて、ガァーガァーと騒ぎ出した。
近くの送電線にも、彼等は鈴なり状態に
小鳥たちは怯えて、引っこんでしまった(^^;
しかしながら、このカラスの大群は、数分後には三々五々どこかへ飛び去り、遊水地はふたたび静けさを取り戻したのでありました。
今回この遊水地で、最も多く見かけたのが、この「コガモ」さん。
プロレスラーマスクの♂と、褐色ごまだら模様の♀。
仲良しペアである(^^)
北海道全域の河川や沼に生息する「冬鳥」で、観察時期は北海道においては10月~4月と言われている。
しかしながらここでは、5月9日時点で、多数の個体を観ることができた
そして、顔というか、くちばしが広く、なにか馬のようなフェイスの、この鳥。
名は体を表す、「ハシビロガモ」さんである。
「カモさん系」は、ほぼ必ずといっていいくらい、夫妻で連れ添って泳いでいる。
ものの本によると、北海道においての観察時期はやはり10月~4月で、これまた「冬鳥」なのだが、お目にかかることができて、嬉しい(^^)
♂の頭の色は、光線の加減によって、黒く見えたり・青く見えたり・緑色にみえたりする。
♀さんは、他のカモ類同様、褐色の地味な装い。
正面から見た口元が、これまたひょうきんである。
私は、この「ハシビロガモ」の顔が、好きだ。
かつての「いかりや長介」さんを連想させ、なんとも親近感が沸くのだ。
👆の片翼を拡げた写真は、「8時だヨ!全員集合」のオープニングで長さんがやっていた「いってみよ~う」のポーズに見えてしまう。
そしてこちらは、「ハシビロガモさんペア」&「コガモさんペア」の、ダブルデート
おなじみの「ヒドリガモ」さんとも、お会いすることができた。
赤褐色の頭に、茶褐色の胸。
グレーの背中に、白いおなか。
シックでお洒落なコーディネートの、♂くん。
対する♀さんは、ヒバリっぽい地味なカラー。
その表情は、優しいおかあさんを思わせる。
♂くんが翼を拡げてアッピールする姿は、なんとも微笑ましい(^^)
♀さんの耳元に、愛の言葉をささやきかける、♂くん。
そんなヒドリガモペアのいちゃつく姿を、ハシビロガモさんは、ジロリと凝視していたのでありました。
す~いすいと、単独で軽快に泳いでいたのは、「マガモ♂」くん。
グリーンメタリックの頭に、黄色いくちばしが、オーソドックスながらも美しい。
北海道では1年じゅう普通にみかける、留鳥である🦆
しかしながら・・・
どうやらこのマガモさんペアの関係はやや冷えていた模様。
お互いに目線を合わせることもなく、
いわゆる「ソーシャルディスタンス」を保ったままの、このご夫妻。
ともすれば、「家庭内別居中」なのかもしれない(^^;
そして、9時29分。
私は驚きの発見をしてしまう。
なにやら、水面上をゆるゆると泳ぐ物体がいるではありませんか!
私は、思わず、「ラッコだ!」と叫びながら、カメラのシャッターを切り続けた📷
そして、夢中で写真を撮っている時は、ラッコだと信じて疑わなかった私なのだが・・・
帰宅して、撮った写真を、じっくりと凝視してみると・・・
むむっ、ぎょろっとした目玉に、その後ろのオレンジのワンポイント。
どうやらコレの正体は、野生化した「ミドリガメ=アカミミガメ」だったのだ🐢
それにしても、ミドリガメも、でかくなるもんなんですねぇ・・・
特定外来種のこのカメは、北海道札幌市の湖沼にも、雪で閉ざされる冬を乗り越えて、存在していたのだ。
なんとも、驚きである。
さらにさらに驚いたのは。
これまた写真を撮っているときは気づかなかったのだが、アカミミガメが泳ぐ背後に、もう一匹カメが居たではありませんか
これは、どうやら「クサガメ」である。
北海道にはもともとカメは生息していないとされることから、このクサガメは、いわば「国内外来種」なのだ。
さて、カメとの意外な出会いに驚いたものの、本命である「カワセミ」さんは、なかなか現れない。
ここに来てから2時間以上が経過し、今日も会えないのかなぁ~とあきらめかけていたその時・・・
背後から、ブルーに輝く鳥が我々夫妻の頭上をかすめ去るように飛び、向こう岸の木に止まったではありませんか❣
9時51分。
ようやく、この美しい鳥を、撮影することができた。
止まった位置が木の枝の向こうで、顔がちゃんと写っていないのが大いに悔しいが・・・まあ、それは「今後の楽しみを残してくれた」と、いうことにしておこう。
そして、この宝石のような鳥は、あっという間に森の中へと飛び去ってしまったのでありました。
北海道では「夏鳥」であるという、このカワセミくん。
これからの季節、シャッターチャンスが増えてくれることを、期待したい
そして、10時44分。
一応、カワセミにも会えたし、我々夫妻は協議の結果、帰宅することに。
帰り際に見つけたのが、すっくと木の枝に止まっていた「ヒヨドリ」さん。
ボサボサ頭と茶色いほっぺが、やんちゃ坊主のようで可愛らしい。
駐車場にむかう途中の木道で、10時47分に待ち構えていてくれたのは、「アオジ」くん。
そして10時52分。
駐車場では、繋がれた「ポニー」ちゃんとの、意外な出会いが🐴
我々夫妻のハートは、この日咲いていた桜のように、華やいだのでありました。
ああ、本当に、素晴らしい土曜日だった
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