South Is. Alps
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Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
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特別展「みんぱくキッズワールド:こどもとおとなをつなぐもの」

みんぱく(国立民族学博物館)で開催中の特別展「みんぱくキッズワールド:こどもとおとなをつなぐもの」(2006.3.16~5.30 )を見てきたので、概略を紹介する。
「子どもと大人がともに見たこと、考えたこと、感じたことをお互いに語り合う機会をつくる空間」を展示するのが、今回の特別展のコンセプトであるという。会場はまず、白い布でつくられたトンネルをくぐって円形の空間に入る。トンネルは子宮あるいは産道をイメージするものなのであろう。円形の空間の中央にはへその緒など各民族の出産にかかわる習俗が紹介され周囲には布製の垂れ幕に世界の言語による子供の名前が多数書かれている。観客はこの垂れ幕を自ら潜り抜けて展示室に入る。
円形の空間の周囲には世界各地のゆりかごが放射状に置かれ、さらにその周囲には、「子供たちへの贈り物」というテーマで子供の成長に従って大人から子供に贈られるものが展示されている。このフロアの特徴は展示品が木製の箱の中に入れられており、観客は大人や子供のために空けられら穴やスリットを使ってそれぞれの視点で展示品を見るという趣向である。
二階展示場への階段には、大正年間から現代に至る男女の子供の名前の変化が見通せるように、そのデータが足元に張られている。階段正面は名前の木と名づけられたオブジェで、観客は自分の名前とその由来を記入して、その気にぶら下げるという趣向である。左手に回ると、最近はじまったという「みんぱっく」と名づけられた展示品の貸し出しセットの企画室というふれこみである。そのほか、この特別展を企画した、野林助教授と日高助手の研究室が置かれ、観客はここで作業する係員や教官の様子を直接見ることができる。博物館スタッフそのものを展示してしまえということである。続いて、保存科学などのコーナーがおかれる。そして、さまざまな遊び道具や変身のための衣装が用意されていてボランティアスタッフの指導の下、子供たち(あるいは、子供に帰ったおとな)は遊ぶことができることになっている。これまでの展示と違う趣向が盛りだくさんで、楽しめると思う。
また、本館展示の中にも、企画展「さわる文字、さわる世界」(~2006.9.26 )および企画展「ポリネシア文化の誕生と成熟」(~2006.3.28 )が行われていて、これらも面白い。とくに、前者は、視覚障害者のための点字や点字以前の文字学習のためのさまざまな資料が実際触れるようになっていて、ここでも、展示品を触れるという新しい試みがなされている。
実際のところ、来館者は日曜でも少なく、地の利も悪い博物館だけに独立法人化によって、ますます苦しい状況であることが見て取れる。それだけに、特別展や企画展では、そうした問題を何とか乗り越えようとする意欲が感じられる。しかし、観客をどのように動員するのか、決定的な方法は模索中であるというのが正直なところなのではないか。

みんぱく:特別展「みんぱくキッズワールド:こどもとおとなをつなぐもの」:http://www.minpaku.ac.jp/special/kids/
みんぱっく:http://www.minpaku.ac.jp/museum/kids/minpack/

2006-03-26 23:55:06 | 博物館/美術館など | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


千里万博公園・ホテル阪急エクスポパーク

千里万博公園・ホテル阪急エクスポパークにて、先輩・石森秀三さんの転職記念パーティが行われたので、大阪に行ってきた。それに先立ち、先輩の講演会が行われ、彼の最近の研究テーマである観光文明学の構想について、これまでのご本人の研究の履歴と最近の観光立国懇談会における経験等を踏まえて熱のこもった講演が行われた。さらに、みんぱく(国立民族学博物館)で開催中の特別展「みんぱくキッズワールド:こどもとおとなをつなぐもの」(2006.3.16~5.30 )の特別ガイドツアーが行われた。これについては、別に記す。

観光立国懇談会報告書:http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kanko/kettei/030424/houkoku.html
みんぱく:特別展「みんぱくキッズワールド:こどもとおとなをつなぐもの」:http://www.minpaku.ac.jp/special/kids/
ホテル阪急エクスポパーク:http://www.hankyu-hotel.com/hotels/24hhexpopark/

2006-03-26 23:45:00 | 夕食・パーティなど | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )