東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古いgeneral製真空管ラジオ6S-16の修理(4)

2011年06月09日 | 古ラジオ修理工房



 前回はこの真空管ラジオのチューニング表示関連などの照明を直しました。今回はチューニング指針が動かない故障を治そうと思います。現在、ダイヤルを回してもまったくチューニング指針が左右に動きませんでした。その理由は、ダイヤルを回すと一緒に動くチューニング糸が動かなかったためです。

              チューニング表示関連などの照明を直したラジオ


 今あるチューニング糸は伸びきっていているため再使用できません。ハサミで切って取り除きました。次に、先日秋葉原で購入した新しい糸と交換します。黄色の新しい糸は張りがあります。

     伸びきった古いチューニング糸             新しい糸に交換中
 

 しかし、新しい糸に交換中に困ったことがおきました。新しい糸は短くて足りないことが分かりました。仕方がないので、古い糸を少し継ぎ足して使用することにしました。ケチらないで長い糸を買っておけば良かったです。後悔先に立たずでした。

   新しい糸に古い糸を継ぎ足す           バリコンのプーリーに糸を張る
 

 継ぎ足したチューニング糸でチューニング指針が動くか試しましたが、特に問題はありませんでした。チューニングダイヤルを回すと、左右にチューニング指針がスライドします。これで、チューニング指針が動かない故障は直りました。

           ダイヤルを回すと、比例してチューニング糸が動作


 次に、チューニング糸を張り替えたたラジオシャーシを筐体に収めました。そして、電源を入れてちゃんとラジオ放送を受信するかどうか試しました。すると、チューニングダイヤルを回すとチューニング指針が左右にスライドし次々に放送を受信しました。暗くて見えないマジックアイを目をこらして見ると、暗いながらもちゃんと動作しています。

     左右に動くチューニング指針        暗いながら動作するマジックアイ
 

 受信範囲を調べると、低い周波数ではNHK第一放送が、高い周波数はやや入りが悪いのでアンテナ代わりの電線を張るとラジオ日本が入ります。トラッキング調整をしなくても良さようです。ちゃんとしたアンテナを張れば、もっと地方の放送局が聞こえるのではないかと思います。

       ダイヤルに合わせてラジオが受信できるようになった真空管ラジオ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする