東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田植えの準備(2) 代かき

2011年06月23日 | 稲:春作業,苗作り



 畑で草取りをしていると、畑脇に軽トラックが止まりました。すると、田んぼの耕運時に稲の苗を持ってきたIさんがドアを開けて出てきました。話を聞くと今回は「耕運後に水を入れた田んぼを代かきに来た。」とのこと。そして、「鈴木牧場のSさんが来る前に耕運機を動かして代かきを始めておきたい。」とのことでした。「ディーゼル耕運機の動かした方が分からないので動かして欲しい。」とのことでした。そこで、私が田んぼにに置いた耕運機を動かしてあげました。

      耕運機に付いた泥を落とす        泥を落とした後に代かきを始める
 

 耕運機にはだいぶ泥が付いていました。特にかご車輪に泥がべっとり付いていました。耕運機を動かす前に、この泥をスコップや芋切り器などを使って落としました。粘土のような泥でしたので、なかなか落ちませんでした。それでも10分程度格闘すると泥が落ちました。泥が落ちたところで耕運機を動かしました。Iさんが代かきしていると、Sさんがやってきました。

                   田んぼを攪拌しながら代かきするIさん


 このディーゼル耕運機はとても古い機械ですので、長い間の使用でVベルトがだいぶ緩んでいました。緩んでいるためか、田んぼを深く代かきしているとVベルトがスリップして、耕運機が動きにくくなりました。そこで私がSさんから借りた六角レンチを使って、Vベルトのテンションを調整するプーリーを動かしてVベルトの張りを強くしました。以後、耕運機は泥にはまってもちゃんと動くようになりました。

       泥にはまって一苦労                 Vベルトのテンションを調整
 

 ディーゼル耕運機はガソリン機関のように電気系統がありません。そのため、とても故障に強い耕耘機です。さらに、キャブレターのような精密な部品も使っていないため、どんなに古くなっても簡単に動かすことができます。今回使っている耕耘機は、製造から何十年も経っていますが故障知らずで重宝しています。欠点なのは重いことぐらいでしょうか。

       田んぼを何往復もして代かき、水面がだんだん均等になってきた田んぼ


 代かきがひととおり終了すると田んぼの土手で休憩しました。そして、談笑しながらも今注目の話題である大震災や原発と農業の話をいろいろとしました。休憩が終わると、私は田んぼの畦に行って水深を調節する設定をしました。

        休憩しながら談笑             田んぼの水面を一定にする設定
 

 田んぼの代かきが終了すると、耕運機を田んぼから上げました。この耕運機はとても重いので、畦を乗り越えるときにアルミのはしごを使います。このはしごの上を乗り越えて田んぼから小屋前に耕運機を移動させました。毎年のことですが代かきは疲れます。しかし代かきの結果、鏡のようになった田んぼの水面を見ていると疲れているにも関わらず充実感で満たされます。

                アルミのはしごを使って畦を乗り越える耕運機

コメント
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