東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

遅れた桃の袋かけ

2012年05月20日 | 樹木,果樹

 山や畑の草刈り、陸稲などの種まきに気をとられていて、桃の袋かけをすっかり忘れていました。花が咲いた頃に早く袋かけしようと考えていたのに、今では小さな桃の実がだいぶ虫に食われていました。後悔先に立たずでした。それでも10個程度の実は無事でしたので、桃専用の袋をかけました。

            袋をかけた桃の実、美味しい桃ができるでしょうか


 桃の木をよく観察すると、いろいろな虫が来ています。桃の害虫についてはよく知らないのですが、黒い毛がたくさん生えている毛虫が一番の害虫のようです。その害虫をよく見ると、桃の葉よりも桃の実を食べているのをよく見かけます。葉よりも実の方が栄養があるのでしょう。虫の食べ跡がある実がたくさんありました。

   満開だった桃の花(4月中旬)       すっかり食べられてしまった桃の実
 

 ここ数年剪定がされていなかったので、桃の枝は上に向いて茂っています。このため、上の方にある桃の実には手が届きませんでした。脚立で手が届く範囲の正常な実だけ袋をかけました。この夏にでも樹形が横になるように剪定しようと思います。
 ところで私が幼児の頃、我家では大々的に桃園を経営していました。山裾に何十もの桃の木が植えてあったため、袋かけは親戚も集めての一大イベントでした。袋そのものも今のような専用の袋などありませんでした。桃用にと貯めておいた新聞紙を使って、何百もの袋を作りました。糊はご飯粒を溶かして作り、障子用の刷毛で塗りました。桃の袋かけは親戚同士の交流の場でもありました。桃園での楽しい昼食はピクニックのようでした。今では懐かしい思い出の一つです。

        少ないながら袋をかけた桃、何個食べることができるでしょうか

コメント
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