東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

トラクタGL-23の前輪を分解修理(4/9)

2012年05月05日 | 農機具,工具

クボタ製トラクタGL-23の前輪分解修理の履歴です。それぞれをクリックしてください。
  修理(1/9) 修理(2/9) 修理(3/9) 修理(4/9)
  修理(5/9) 修理(6/9) 修理(7/9) 修理(8/9)
  修理(9/9)

 交換する部品が来たので修理を再開しました。ギヤケース内のボールベアリングを交換したので、今度はピニオンギヤのボールベアリングの交換を開始しました。最初に、ピニオンギヤの下方でオイル漏れがないようにしているプラグの呼ばれるブラスチック製の丸い部品を取り外しました。下からトラクタを見上げるようにして取り外すので、作業姿勢が苦痛です。

              細いドライバを差し込むようにして取り外したプラグ


 予想はしていたのですが、このプラグには泥がびっしりと付着していました。このプラグはギヤケースの最下にあるので、泥が沈殿しやすいからだと思います。田んぼの泥のような匂いがしました。泥と油と水が混じったヘドロでした。破損したボールベアリングを外すためには、ボールベアリングが下に落ちないように止めているスナップリングを外さなければなりません。

  泥,油,水のヘドロにまみれたプラグ      下側から見えるスナップリング
 

 スナップリングを外すためには、特殊工具スナップリングプライヤーを使わなけれまりません。とても大きなスナップリングのため、無理な姿勢ではなかなか穴に差し込むことができませんでした。何度か試みてなんとかスナップリングを外すことができました。これで、ピニオンギヤのボールベアリングを外すことができます。

          スナップリングプライヤーをスナップリングの穴に差し込む


 ところで、私が持っているスナップリングブライヤーは小さなスナップリング用です。このため、このトラクターの大きなスナップリングの穴に差し込むことが最初できませんでした。しかし何度か試みていると、ある時すっとスナップリングが落ちるようにして外れました。スナップリングに続いてシムが落ちてきました。このスナップリングとリムでピニオンギヤのボールベアリングが落ちないように支えているようです。

     外れたスナップリングとシム      外している途中のボールベアリング
 

 ピニオンギヤに付いているボールベアリングを外すため、ピニオンギヤを下方にたたくとボールベアリングがだんだん下がって落ちてきました。ボールベアリングだけが落ちてくるのかと思っていたら、ピニオンギヤも一緒に落ちてきました。そして、ボールベアリングが付いたままのピニオンギヤがぽとりと下に落ちるようにして外れました。

    下に落ちるようにして外れた、ボールベアリングが付いたままのピニオンギア


 外れたピニオンギアのベールベアリングを見ると、ベアリング3個のガイドが破損していました。ピニオンギヤに付いているボールベアリングを外そうとしましたが、押さえている六角ネギががっちり食い込んで外れません。力任せに回そうとしてもびくともしません。やれやれまた、修理に暗雲が漂ってきました。

     ベアリングが外れた跡の穴        3個のベアリングはガイドが破損
 

コメント
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