お迎え提灯は19:30発です。そのため、私は10分位前に麻郷公民館に戻りました。到着すると、周辺地域の方々が集まっていました。神幸ではお神輿は軽トラックに乗りましたが、お迎え提灯では地域の方々が担ぎます。これは昔どおりです。また、大きな提灯、お水と榊なども手持ちです。また、小さな提灯を持った浴衣着の子供達などがたくさんいました。去年は、スポーツ少年団の子供達も参加したため、もっと子供達の参加が多かったそうです。
お迎え提灯19:30出発 郵便局近くを進む 倉重氏横でお祓い
時間になると総代さんの声で出発です。車が多い道を横切るため、安全確保のため警官が数人見守っていました。出発後こうして、高松八幡宮まで提灯行列100m位が歩き続けます。夜とは言え、19:30はまだ明るく、最初は提灯や懐中電気灯が無くても歩けました。最初に郵便局近くの倉重氏横で行列が止まりました。ここでお迎え提灯のお祓いです。神主さんと禰宜さんがお祓いをしていました。
だんだん暗くなる中、総代さんを先頭に高松八幡宮に向かう提灯行列
倉重氏横を提灯行列が出発すると、緩い上り坂を登って行きました。ところで、お迎え提灯はかつて他の地域でも行われていたそうです。お聞きした話ですが、東田布施の八幡八幡宮でもかつてお迎え提灯をしていたとのこと。しかし、交通量が多い県道を歩くため事故の恐れがあり、いつしか中止になったそうです。今回も、何台かの車が提灯行列を横切ったり追い越したりしました。今後ずっと、事故が無いことを祈ります。
提灯行列と共に行くお神輿 岡氏下に到着、さらに人が増える
緩い坂をしばらく歩くと、次の御旅所である岡氏下に着きました。この頃になると、提灯なしでは足元を見ることができません。ここで、神主さんと禰宜さんによるお祓いがありました。この御旅所が最後となります。61番目の御旅所(昼宿の福祉会館と夜宿の麻郷公民館を除く)です。岡氏下を出ると、提灯行列は終点となる高松八幡宮に向かいます。
お祓いされる神主さんと禰宜さん 提灯を持つ地域の方々
昔の文献や記録を読むと、昔のお祭りは若者が主体だったようです。しかし、この少子高齢化のご時世、お年寄りが主体のように見えました。例えば総代さんはざっと見て70歳位の方々が少なくないようです。今、総代さんの成り手が少ないのだそうです。産業の主体が農林水産だった時代、そして若者が多かった時代ははるか昔になりました。このお祭りを存続させることは並大抵ではないと思います。
高松八幡宮夏祭り御神幸とお迎え提灯のコース