東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

食われ始めた紫大麦、すぐに防鳥糸を張るものの

2020年05月02日 | 麦,穀類,雑穀

 熟すのはまだ先の事だろうと思っていた紫大麦、朝スズメたちが紫大麦の周りで飛び回っていることに気が付きました。しまったと思ったものの、後の祭りでした。紫大麦がだいぶスズメたちに食害されていました。麦の成熟がこのところの晴天で進んでいたようです。麦を指で潰すと白い胚乳が出てきました。
 知らない方もいるでしょうが、スズメは成熟する前の麦も食べます。まだ汁の状態の胚乳を、すするようにして食害するのです。やれやれ困ったことです。スズメ1羽の被害は大したことはなくても、何十羽もの大群で襲来するとあっと言う間に麦穂は食べつくされてしまいます。すぐに防鳥糸を張り巡らしました。

   麦畑に張った防鳥糸が、ピンと張るようにテンションを調整中


 防鳥糸を張るため、畝端に交差した支柱を刺しました。次に、その支柱にテンションをかける紐を張りました。そして、支柱間に防鳥糸を5cm位の間隔で次々に張っていきました。張っている途中、食害された麦の穂を見ました。すると、みごとに全ての実を剥いで食べていました。スズメの立場に立つと、これからヒナを育てるために体力を付けなければなりません。そのため、美味しく栄養がある麦畑に向かうのでしょう。スズメたちは鳴きながら仲間を呼んでいるようです。うるさいほど、チュンチュンと鳴いています。

  食害前の麦の穂      倒された麦の穂    食べられた麦の穂
  

 防鳥糸を張り終わると、糸をよりピンと張るようにテンションを強くかけました。使っている防鳥糸は白いビニールです。そのため、日光に反射して糸が白く光ります。スズメには糸の存在が分かるのではないかと思います。以前は黒い糸があったように思います。しかし、野鳥を保護するためにかすみ網が禁止になった頃に黒い糸も販売されなくなったのではないかと思います。野鳥も大事ですが、農家の作る作物も大事です。食べられ放題で困ったものです。

     畝端に立てた支柱         張られた白い防鳥糸
 

コメント
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