バインダーの傷んだ刈刃を、届いた新品刈刃に交換しました。交換前にバインダーのエンジンが動かず、キャブレターのメインノズルを修理するアクシデントがありました。その修理を終えて、やっと傷んだ刈刃を新品刈刃に交換する作業に入ることができました。バインダーを傾けて、入り組んだ刈刃取り付け部分に手を入れての作業でした。ようやく新品刈刃を取り付けたと思ったら、麦の代わりに自分の指先を刈ってしまいました。やれやれ、痛い思いをしたバインダーの刈刃交換作業でした。
農機具販売会社から届いた新品の刈刃
刈刃交換作業を農機具販売会社に頼んでも良かったのですが、交換工賃代金が必要になります。私は、なるべく農機具の修理を自分でしています。その方が、突然の故障にすぐに対処できます。農業に少しでも携わるならば、少々の故障を自力で直せることが必要です。時間的な無駄を無くすにも、無駄なお金を使わないためにも必要だと思います。しかし、何でも自分で修理するにも限度があります。これまで一番大変だったのは、トラクター前輪のボールベアリング交換でした。無駄に時間がかかりました。このような修理はプロに頼んだ方が無難でしょう。
バインダーの底部 刈刃の止めネジを外す ネジの雄雌を外す
農機具を修理するにあたって一番大切な事は知識だと思っています。必要な工具があることも大切ですが、工具はお金さえあればいつでも手に入れることができます。しかし、修理するための知識は買えません。私は修理は推理だと思っています。修理するための推理力は、知識の一端ではないかと思います。これまでの知識習得,失敗経験,成功経験など、さらに修理が好きで好奇心があることも推理力に生きてきます。
取り外した上刃、刃に欠け 取り外した下刃
鋭い刃物である刈刃を扱うため、注意していたのも関わらず大失敗をしてしまいました。傷んだ刈刃を取り外して、新品の刈刃を取り付けた直後に起きました。刈刃交換が無事終わってホッとした時に気が緩んでしまったのです。何かの拍子に新品の刈刃が軽く動いて、私の指先が挟まりました。麦を刈るはずが、私の指先を刈ってしまいました。傷みと共に血がたらたら出てきたので、すぐに石鹸で洗って薬を塗布して包帯を巻きました。エンジンがかかっていたならば、と思うとぞっとしました。痛い思いをした刈刃交換でした。無事修理したバインダー、麦刈り時には活躍してくれることと思います。
横倒しで刈刃交換 麦の代わりに指を 交換後の新品刈刃