東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

ケナフがだいぶ成長、そろそろ収穫可

2024年09月02日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 今年もケナフを栽培しています。種まき直後にネキリムシが芽生えた葉を食べてしまいました。そのため、1/3位がダメになりました。それでも繊維を採種できるほどに育ちました。
 ケナフの良いところは茎が一直線に上に伸び、さらに枝が出ないことです。皮が剥ぎやすく、すーっと根元から上に向かって剥げます。剥いだ皮から採れる繊維を撚って縄か紐にできるはずです。籠を編むための紐にできるのではないかと思っています。

       まだまだ背が伸びるケナフ、皮を剥いで繊維を取る


 日本に古来からあるカラムシの繊維は、例えば無形文化財の越後上布などに利用されています。歴史が深くとても貴重で高価です。その点、ケナフの主な生産地は東南アジアなど暑い国々です。カラムシの繊維と比べて色に透明感がありません。そのため、衣服よりも紐として生産されています。
 古来から日本にこのケナフがあったなら、貫頭衣などの衣服や布・紐に使われたのではと思います。空いた時にこのケナフの繊維の使いどころを探してみようと思います。

    裂けた葉の形は大麻に似る      茎の表皮が綺麗に剥がれる
 


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