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君子は文を以て

2014年04月11日 | 雑記帳
 【君子以文會友以友輔仁】(くんしは ぶんをもって ともをかいし ともをもって じんをたすく)

 校長室を使うのも4度目だが、これほど「文字」に溢れている部屋はなかった。
 少しずつ調べていこう。

 まず大きな書の掛け軸があり、その前半に冒頭の漢文が書かれてある。
 ある程度、想像はできるが、検索で調べてみる。

 次のように出てきた。

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 曾子曰、君子以文會友、以友輔仁。

 書き下し文
 曾子(そうし)の曰わく、君子は文を以て友を会し、友を以て仁を輔(たす)く。

 英訳文
 Zeng Zi said, “Gentlemen make friends through learning and enhance their virtue mutually.”

 現代語訳
 曾子(そうし)がおっしゃいました、
「人格者たるもの、学問を通じて友人をつくり、交友を通じて互いに仁徳を高めあうものだ。」

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 曾子(そうし)とは、孔子の弟子にあたるようである。

 学問の本質、交友の意義をすばりと述べている。

 小学生にそのまま当てはめるのは難しいが、「集まった」学級集団が「学ぶ」ことによって、「友情」を感じることができたら理想だ。かくありたい。

 友との交わりによって心を豊かにする、それは意識的にはなりにくいことだが、方向性としては本質的だなと思ってしまう。