「2014読了」42冊目 ★★
『明るい学校つくる 教師の知恵』 (家本芳郎 高文研)
3月下旬に、消費税アップに備えて?古本屋にいったときに、家本先生のシリーズが3冊並んでいた。このうちどれかはあるはずと思いながら、安価だったので3冊まとめて購入した。(やはり1冊は既に読んでいた本だった)
手始めに読んだのがこの本。
80年代後半の発刊である。端的にいうと「歴史」を感じさせる本である。
学級集団つくり、授業つくりに辣腕をふるってきた家本先生の「民主的な職場づくり」を目指した実践集とも言えるだろう。
およそ30年前。昔はそうだったなあ、と懐かしく読める部分もあるが、ええっと驚く項目もあり、そこは地域性や風土の違いなどを感じさせられた。
また、かなりくだけたことも載せてある。例えば、以下の項目だ。
管理のあみをくぐるあそびの精神
職場恋愛のすすめ
『民酒主義』を追究しよう
こうした人間臭さが大いなる魅力なのだが、現状では全国どの地にあっても、公言できない部分なのかもしれない。
多くはこうしたやや懐古的な内容に見えるが、そのなかから本質を探り、現在にあっても職場づくりとして貫きたいことも少なくない。
典型的な例は「子育て教師の研修出張」と題された、入学式の期日が職場と我が子で重なった場合の措置だった。
ネット上を賑わした、あの話題に共通点がある状況である。
そういう問題に対して、家本先生たちはどう向かっていったのか…。
今も昔も、公的にそうした結論を導きだすことはできないと思うが、その精神については深く共感した。
また、後半にでてくる「授業研究でつくる教師の連帯」の章は、間違いなく今であっても通ずる方法論だし、見習いたい方向性である。
確かに授業研究は、当時に比して盛んになっている気がするが、同時に窮屈さも感じるこの頃である。
この本で得たエッセンスをどこで発揮できるか、工夫のしどころである。
『明るい学校つくる 教師の知恵』 (家本芳郎 高文研)
3月下旬に、消費税アップに備えて?古本屋にいったときに、家本先生のシリーズが3冊並んでいた。このうちどれかはあるはずと思いながら、安価だったので3冊まとめて購入した。(やはり1冊は既に読んでいた本だった)
手始めに読んだのがこの本。
80年代後半の発刊である。端的にいうと「歴史」を感じさせる本である。
学級集団つくり、授業つくりに辣腕をふるってきた家本先生の「民主的な職場づくり」を目指した実践集とも言えるだろう。
およそ30年前。昔はそうだったなあ、と懐かしく読める部分もあるが、ええっと驚く項目もあり、そこは地域性や風土の違いなどを感じさせられた。
また、かなりくだけたことも載せてある。例えば、以下の項目だ。
管理のあみをくぐるあそびの精神
職場恋愛のすすめ
『民酒主義』を追究しよう
こうした人間臭さが大いなる魅力なのだが、現状では全国どの地にあっても、公言できない部分なのかもしれない。
多くはこうしたやや懐古的な内容に見えるが、そのなかから本質を探り、現在にあっても職場づくりとして貫きたいことも少なくない。
典型的な例は「子育て教師の研修出張」と題された、入学式の期日が職場と我が子で重なった場合の措置だった。
ネット上を賑わした、あの話題に共通点がある状況である。
そういう問題に対して、家本先生たちはどう向かっていったのか…。
今も昔も、公的にそうした結論を導きだすことはできないと思うが、その精神については深く共感した。
また、後半にでてくる「授業研究でつくる教師の連帯」の章は、間違いなく今であっても通ずる方法論だし、見習いたい方向性である。
確かに授業研究は、当時に比して盛んになっている気がするが、同時に窮屈さも感じるこの頃である。
この本で得たエッセンスをどこで発揮できるか、工夫のしどころである。