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「いい子」はどこで育つか

2014年04月20日 | 雑記帳
 岐阜県にある共立総合研究所「『いい子どもが育つ』都道府県ランキング」なるものを発表している。

 先週だったか,佐藤正寿先生のブログでも取り上げられていた。


 文部科学省の『平成25年度全国学力・学習状況調査』を分析して,はじき出したものだ。

 本県秋田は総合1位ということである。
 質問紙の分析は,教科問題よりは難しい気もするのだが,やはり教科調査と相関はあるのかもしれない。

 そうなると気になってくるのは,各項目の中で下がっているものがないか,である。

 秋田は他の項目に比して「家庭」が落ちている。
 わずか3問のトータルだが「食卓(一緒の食事)」「手伝い」があるので,気になるところだ。
 それでも総合が高いのは,学校への依存度と言えるのかもしれない。

 極端に「家庭」に関する項目が高評価でいながら,それ以外は低いという県は考えられないと思う。
 データを見ても,それに当てはまりそうな県はわずか一県であった。

 基本的に家庭での安定した暮らしこそが,それ以外を支えていると信じたいし,教員は自分の仕事としてそれが主ではないにしろ,じっとその点は見据えているべきだろう。

 まあ,この研究所はそれなりのねらいを持って行ったと思うが,もし自県ならこの結果をどうとらえ,どうアクションしてみるか,考えることは無駄ではないと思う。

 ただし,この研究所の末尾の(注)にある以下の文章は,当然の前提であることを踏まえなければならない。まあ,ちょっと肩すかし気味ではあるが…。

 当該ランキングは「いい子ども」が育つための生活習慣や学習環境などが備わっているかを都道府県単位で評価したものであり、実際に各都道府県の子どもが「いい子ども」であるかを評価したものではない。