すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

残る桜も散る桜

2014年05月03日 | 雑記帳
 情けないラジオ放送を聴いた。女性アナウンサーが近場の楽しめるスポット紹介をしていて時期的に桜の話題となった。「おしら様の…」という声が聞こえたので,先日写真を撮ったあれだなと耳を澄ましたら,「おしら様の,エダタレザクラ,ですね」。相手もいるスタッフもいる,誰も訂正しない…「枝垂れ桜」。


 ◆4月29日に撮ったシダレザクラです。



 グラウンドの桜が散り始めた。見事に走路や土手を埋め尽くす。写真を撮ろうと近づいて,毎朝街頭指導をしてくれる年配の方と挨拶を交わした。「散る桜残る桜も散る桜」とおっしゃる。そんな句があったのは頭にあったが,朝から実に風流だなと感心してしまう。良寛だった。日々と戯れる心境から生まれたか。


 こんなに桜が見事に咲いたのは何年ぶりだろう。週明けの月曜に校門前にいたら,時折通りかかる自転車通学の女子中生が「おはようございます」の後に,「桜,咲きましたね」と笑顔でつけ加えてくれた。その言葉は一層花を引き立てる。散った桜も愛おしく思えてきて,コンクリートや地面にも目を落としてみた。


 ◆5月1日と2日,散った桜をテーマに撮ってみました。