すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

事実の継続がナンバー1

2014年05月16日 | 雑記帳
 『ためしてガッテン』を時々見る。先日「20年目の大感謝祭」と銘打って特集をしていた。19年間の全ての項目から,好評だったものをいくつか紹介したのだが,ノーベル財団に依頼して「ガッテンワザナンバー1」を決める企画はなかなかだ。つまり一番信頼性のあるものを,権威ある団体が選び出すことだ。

 
 一番となったのは「はかるだけダイエット」。ちょっと意外な気もしたが,わからないわけではない。実は自分も試して6~7kgは落としたことがあるので,信頼はしている。数値を継続的に測るということは,常に「気にする」ことだし,それが自分の願望に近づけていくための有効な策になるのは疑いないだろう。


 「計るだけ」という単純さゆえに,続けられる。「数値」が見えるから,自分の脳にインプットされる。少しでもいい数値が出ると嬉しいので励みになる。悪かったら何かと原因を考える。深刻に実行しようとしなくとも,ほんの些細な行動を続けられることで,形を成していくようである。うまく心理をついている。


 『ほぼ日』主宰の糸井氏も,このダイエットの実践者である。この極意を氏はこんなふうに書いている。

 食いすぎたなぁ、とか、太ったかなとかの感覚よりも、
 体重計に乗って「数字」で見ること、それを、
 毎日比べてなにか思うことが、変化をもたらすんです。
 「数字が苦手」とか、言ってるよりも、
 体重計に乗って、数字という事実を目で見ること。
 そこから、大きな変化だってスタートできるんですよね。



 感覚と事実。どちらも大事にすることだけど,対象によってどちらを重視するか,はっきり決めたほうが効果が出る。この当たり前のことを噛みしめてみよう。通常の仕事や生活においては,事実を積み重ねていく方が圧倒的に「改善」には役立つようだ。感覚は本当に信じていいものだけに絞り込むことが肝要だ。