すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

新成人の横顔を見ながら

2014年08月16日 | 雑記帳
 昨日は三年ぶりにわが町の成人式へ。新成人が小学生の頃はもうすでに学級担任ではなかったが,名簿を見たら,そういえばと思う子がちらほら。複式解消で3年生の国語を受け持った時のわずか三名の子たちとの授業,楽しかった。面影があったので近づいて握手を求めたら,三人とも眩しい笑顔を見せてくれた。


 要項に「誓いのことば」という代表者が宣言する文面が印刷されていた。三つの点が挙げられている。もちろん主催者,行政側からの提案という形なのだろう。これは共通のものか,市町村独自なのか,ちょっと興味が湧いた。ちなみに本町は「人類平和への貢献」「選挙権の行使」そして「道徳高揚への努力」。


 記念講演は根岸均氏。本県の前教育長である。「『魚』か『つりざお』か…一人ひとりがリーダーになろう」と題されて話された。何度か講演を聴いているが,切り口として地元密着型の視点やデータの示し方にいつも教えられる。今回の,数人で並んで歩く時の自分の位置取りから始めたリーダー論も興味深かった。


 「リーダーの役目」として一番に挙げられた「『説得』する力」には得心がいった。有能なリーダーとは,氏の仰るように「いかに,さわやかに人を説得するか」を心得ている人だ。「さわやかに」という条件は絶対ではない。しかし複雑な人間関係のなかで,重要度が高くなっている。技術と人間性のミックスか。


 後半にお願いという形で,「地域理解」を重点としながら「目標設定」「運」そして「結婚」について触れられた。困難さを前提に「結婚適齢期は定まっていないけれど,出産適齢期は生物学的にある」という話をされた。あまり語られてこなかったゆえに,顕在化してきた問題点であることを改めて痛感させられた。