すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

この頃見たこと,聞いたこと

2014年08月18日 | 雑記帳
 読了リストに絵本などは入れていないが,今回は新品購入でしかも2回も読んだから入れておきたい。読了80冊目★★★『ねずみ女房』(ルーマー・ゴッデン 福音館書店)。外国童話には全く縁がない自分が,何ゆえに惹かれたのか。外の世界を知らない女房殿に我を重ねたか。それとも駄目な夫ネズミの方なのか。


 先日新聞に掲載されたカヌーイスト野田知佑氏の「もっと川へ!~泳げない人ばかりの日本」という文章は,実にドスンときた。川で泳ぐどころか近づくこともままならなくなったこの国の異常さに,手をこまねいているだけの無力さを感じる。川の問題は,人間が自然から遠ざかっていく現実の象徴的な姿だと思う。


 BSのインタビュー番組で,アートディレクター佐藤可士和の回を見た。佐藤と言えば,私の永遠の課題である「整理」。企業のブランディングのために,徹底的に整理をして絞り込んでいく仕事だ。しかし意外と自身のスケジュールには無頓着であり,結局自分の姿は他人がよく見ているという大事なことがわかる。


 久々に落語のCDを買う。その中に大好きな喬太郎の話が一席。「擬宝珠」というネタである。例によって?37分中22分以上がマクラであり,ファンは十分楽しめる。改めて気づくのは喬太郎落語の視覚化。顔や身体そのものの動きはもちろんだが,音声変化によって表情を見せつける技。これは突出していると感じた。