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発言に頭をひねってみて

2014年08月27日 | 雑記帳
 ある会に参加して気になった言葉がいくつかあったので、書きとめておく。一つめは「学び直し」である。この文言は小学校ではあまり使われないと思う。意味としてはとらえられるが、対象者をどう設定しているのだろうか。仮に病気や不登校によって通学できなかった者を指しているのなら、直せる範囲の学びということであり、どうも表現が狭い気がした。



 「適正規模」。このことについて質問があり、答えた方が「経験則的なことから」という返答をされた。根本的な問題をはらんでいる。「変化に対応するため」と言っておきながら、自分たちのしたことに疑問を挟まない。そういう発想を払拭していくための改革なのではないかと思う。結局、前例主義と効率主義に陥るパターンか。これでは数字合わせと言われる。



 本県教育のキーワード「問いを発する子どもの育成」。こうした会での大人の発言を聞き改めてわかることがある。「質問ありませんか?」と訊かれ、「問い」を発する人の多くは、意見や考えを持っている。それと刷りあわない時、またその範囲からはみ出ている時に、「問い」という形で口が開かれる。問いとは、他者でなく自分を理解しようとしている面が大きい。



 「頭のいい子を地元に残す教育を」といった発言があった。なるほどと思った反面、「頭のいい」という価値観、社会構造、序列主義…といった様々なことが頭に湧きあがった。「幸せの形」を政治がどう誘導したのか、古くて新しい問題である。経済にばかり目を奪われている現状では、都市への集中化は止まらないし、震災復興においても一石すら投じられない。