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重箱の隅~記事スクラップ

2015年07月26日 | 雑記帳
 新聞はめったに切り抜かないのだが、今回の整理で5つ出てきた。一つ目はたぶん教育新聞だろう。日付ははっきりしないが「心に残る講話術」というシリーズで「お釈迦様と掃除の意味」と題名がある。日本の子どもに掃除の意味を語るには、やはりこうした「教えの話」が効果的と思ったか。まだ話していない。


 2009/10/11の日付、地元紙の「古い地図でまち歩き」という歴史記事がある。近所の蕎麦屋が取り上げられている。蕎麦はわが町の名物の一つでもあるが、歴史は大阪砂場から始まる。繋ぎにふのりを使う技法は珍しい。新潟でへきそばを食べた時に共通点を感じた。北前船がもたらした流れを想像するのは楽しい。


 2013年の元旦の対談記事も残してある。赤坂憲雄×高橋源一郎の組み合わせである。当然、震災、原発のことが話題だ。その時点から2年半が過ぎ、時代が良い方向に動いているかどうか判断は個々で異なるが、高橋が挙げた大きな主張「豊かに『下りる』暮らし」と照らし合わせてみれば、自分の価値観がわかる。


 2013/2/13のなんと日経の記事がある。「イチロー惑わず」と題されたインタビュー中心の内容だ。どこが印象深かったか、すぐ思い出した。言葉の問題が複数取り上げられ、イチローのこの語りに共感した。「結局、言葉とは『何を言うか』ではなく『誰が言うか』に尽きる。その『誰が』に値する生き方をしたい


 2011/3/10。あの震災前日に地元紙に「養老先生のさかさま人間学」という記事が載った。養老先生は「学ぶときに、いちばん大切なのは学ぶ態度じゃないですか」と投げかけ、そしてこう言い放つ。「安全安心な環境ってそういう意味では学ぶ態度をつくりません」本気で学ぶには不利な時代という認識もまた必要だ。