すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

土俵の上にも時は流れた

2015年09月21日 | 雑記帳
 町の相撲大会が終わった。今年は昨年よりも希望者が少なかったが、頑張りを見せてくれた。全身でぶつかりあうという機会の少ない子どもたち。最初にゴツッと音が聞こえた時は拍手を送りたくなる。祭典奉納相撲でもあるこの大会は34回目を数えたという。いろいろな思い出が詰まっている。紐解いてみよう。


 採用になり2校目。受け持ったのは実に印象深い学級だった。その子たちが相撲大会に出たいと言ってきた。結構な規模の学校だったが職員は消極的だった。課外活動に対しての批判する空気が強かった。では自分だけでやりますと生意気に言い放ち、練習を始めた。もっとも子どもたちの希望の動機は賞品だったが…。


 大人しく目立たないが腕力の強い子がいて、勝ち進み個人戦で優勝できた。実にうれしかった。今だから書けるが、学習はもちろん生活上も非常に問題の多い学年、対外行事には何一つ勝てない有様であり、何かで自信をつけたかったという思いが、少しは報われた気がした。今考えると実に恥ずかしいほど単純だ。


 地元の学校へ務めた時は担任を外れてしまったが、年下の男性教師が揃い、大会に向けて万全の態勢が出来ていた。相撲というと恥ずかしがる男児もいて、半分脅しのような形で出場させていたことも懐かしい。前日の宵宮では、拙宅に集まり酒宴をするのが恒例になっていて、酔いの残るままの監督も結構いたなあ。


 その頃(20年近く前)、ある女児が出たいと希望したが、主催者より断られた記憶がある。時が流れ、現在では半数は女児になっている。団体も女児がいないと組めない状態だ。取組そのものも特徴があって面白い。どちらかといえば男より重々しい感じもするときがある。やはり強くなったのは…。内館さんの功績大?