すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

仕掛け、発明、頼みの綱

2015年09月28日 | 雑記帳
 9月25日に「工夫って何?」と問いかけて終わったので、ちょっと追究してみることにした。

 広辞苑にはこうある。

 くふう【工夫】①いろいろ考えて良い方法を得ようとすること。また、考えついた方法  ②精神の修養に心を用いること。

 一般的に①のことだが、②も捨てがたい意味だなあ。
 「いろいろ考える」ということはわかるが、今一つ「どういう状態」を言っているのか、ぴんとこない。
 例えば、「それに工夫はあるのか」と問われた時に、具体的に「ここが工夫だ」と言えるためには、どんな内容のものが対象になるのかということをはっきりさせたい。


 そこで、辞書をあれこれ操ってみると「和英中辞典」に見所がある。

 くふう【工夫】
  <仕掛け> a device <発明> an invention  <手段> resources



 ほおっ「仕掛け」「発明」という言い換えはなかなか使えるのではないか。

 仕掛けにもいろいろと意味はあるが、「装置・からくり」という面を強調してみたらどうだろう。つまり「こうしたら、こうなる(かわる)」という点の強調である。

 発明は、さらに「新しさ」「奇抜さ」が加わるか。「今まであまりないことだが、やってみたら効果があったこと」、そういうことを指す。

 手段はそのままなので少しひねってみよう。resourcesには「まさかの時の」手段、方策といった形容があるようだ。reは当然「再び」だし、sourceは「わき出る」ということを考えれば…いい意味が見つかった。
 「頼み(の綱)」つまり、それがあることによって上手くいく可能性が高くなるものだ。


 よって、工夫とは何?の結論として推奨するのは…


 工夫とは「仕掛け」である。

 工夫するとは、何か新しい「発明」をすることである。

 工夫があるとは、最後の「頼みの綱」を持っているということである。