すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

家庭科のお勉強

2015年09月25日 | 雑記帳
 家庭科の校内授業研究会がある。指導主事を招いての研修である。しばらくぶりなはずで、どこの学校に勤務していた時だったか、「洗濯」が内容だったことだけは記憶にあるが…。担任をしていた頃にも残念ながら家庭科の研究授業はしていない。よってかなり貴重な機会だ。少しは事前準備をして臨みたいと思った。


 まずは学習指導要領。前との比較をすれば、何が重点になっているかわかるという予測のもとに、資料を開いてみた。「目標」では「家庭生活への関心を高める」「家庭生活を大切にする心情をはぐくみ」に変更になっている。家庭への帰属意識を高める方向へ一歩進んだか。いずれにしても「実践的な態度」である。


 以前の要領では8つの内容だったものが、中学校に倣って4つに項目化されている。「家庭生活と家族」「日常の食事と調理の基礎」「快適な衣服と住まい」「身近な消費生活と環境」。記載されている内容は前より若干細分化されている。変更点を拾ってみると「大切さが分かり」「~~に気付き」「工夫できる」が目立つ。


 内容の取扱いに関していくつか特徴的なことがある。一つは「道徳教育」との関連である。「目標」の変更に関わる文言からは当然予想される。次に「食」に関しての配慮である。これは「食育」という言葉がダイレクトに入っているし、無視できない現状だろう。ただ総合的な扱いや自己の課題実践の削除が気になる。


 取扱いの最後に「~様々な言葉を実感を伴って理解する学習活動」「~~方法を考えたり説明したりするなどの学習活動」の充実が記されている。これは「言語活動の工夫」をサブテーマに掲げた本校にとってずばりの命題である。授業中、どんな言葉が交わされ、それがどれほど実践意欲に結び付くか、検証はそこだ。


 県の重点リーフレットを見る。わずかなスペースに各教科の重点、課題、目指す姿がまとめられている。ざっと見て他教科との比較において「工夫」という言葉の頻度が突出している。ざっと600字程度の文章に7回出ている。紛れないキーワード、別資料には「工夫の過程」の記録シートがある…「工夫」って何?