すぷりんぐぶろぐ

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今週の不具合、五連発

2015年12月12日 | 雑記帳
 Outlookがセーフモードで起動した。今までなかったことだ。終了の仕方が悪かったのか、いろいろやってみたらネット上でも同様のことが話題になっていた。Updateに不具合があったということで削除して解決。そもそも不具合解消のためのUpdateではないのか、と変な気分だ。「具合」という言葉も気になる。


 時計の不具合。秋口だったろうか、腕時計が動かなくなり何度も調整した。ふだんあまり持ち歩かないので太陽電池が消耗して狂ったらしい。電波時計でもあるのでマニュアルに従って直し、それからはこまめに使って異常なし。「使う」ことが対策なのだ。と思ったら、デジタルとアナログのずれが出てきて再調整だ。


 身体の不具合。今週初めの旅行ではふだんの運動不足を痛感。二日続けて13000歩程度を歩いただけでもう駄目とは、いかにも情けない。これも「使う」に尽きるのかもしれない。足の疲労は全身にくるものだなと改めて思う。ふと「具足」という言葉を思い出す。具を上手に使いこなして足りていくということだろう。


 心の不具合。あるカードが見当たらない。いつもは財布にしまっているのに…。さてはあの店で落としたか。いや、別の所にしまい忘れただけではないか。最近着た背広の内ポケットなどを触っても反応なし。これは届け出か、再発行か。…と何気なくさわった服のポケットの中に、硬い物体がある。「しまう」も大事だ。


 天気の不具合。これだけはしょうがないか。今年は雪が遅く大変助かってはいるが、なんとなく「後が怖い」と感じてしまうのは雪国に住む者の常か。それより温暖化による気温上昇、それに伴う蒸発の多さが続き、豪雨が目立っていることはもはや「具合」の域を脱している。所詮、人間の作った小さな言葉なのだ。



 「具」は単独では料理の材料、かやくを表すが、語源辞典によると「中国語からの借用」で「そろえる」「十分にそなわる」がもともとの意味である。「具合」とは改めてみると実に含蓄のある熟語だ。実務的かつ汎用的で使われ方も広い。仮に「具合のいい人」と書けば、比喩としては実に多面的だ。不具合な頭で考える。