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低俗感漂うプレミアム

2017年02月24日 | 雑記帳
 今日はこの言葉を取り上げねばなるまい…「プレミアム」。結構前から知っていたように思うが、今だと一番思い浮かぶのは、ビール名だ。他のメーカーもかなり冠しているが、「プレモル」と略称されるのだから、先鞭をつけたモノは強い。そういった商品名から受けるイメージは、概して「高級感」と言えるだろう。



 では辞書ではどうか。「premium ①賞金、賞品、割増金②手数料③株式の時価の額面超過額」とある。なるほど。国語大辞典では①に関連して「~~俗に、手に入れにくい入場券などが、闇で取引される際の値上がり分」とある。以前から「プレミアがついて…」という言い方がコンサートなどでされることがあった。


 で、「プレミアムフライデー」。この場合は「特別な」といった程度か。マスコミでは盛んに喧伝されているが、実際の動きは鈍い。「政府が口当たりのいい言葉を使いやがって…そんなのとれる奴は限られているよ」そんなボヤキが聞こえそうだ。ある意味、プレミアムな人を対象とした現実という、実に皮肉な状況だ。


 消費活動の刺激ではなく、いわゆる「働き方」の改善を考えているならば、現状について誰しもがわかっている。プレミアムでは駄目だ。毎日がノーマルであればいい。その状況をエスカレートさせておいて、「せめても」のような発想で動かそうとするのは貧しい。名ばかりが浮き上がるプレミアムには低俗感が漂う。