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溜席の臨場感はさすが

2017年05月18日 | 雑記帳
 大相撲を「溜席」で観てきました!これは、なかなかチャンスがないと思う。5月場所は溜席(の一部)が電話申込による抽選があると知り、4月上旬に家の固定電話と携帯2台を使って挑戦してみたら、運良くその一つが当選した。盛り上がる大相撲ブームで前売り券は即完売と聞くと、我ながら運の強さに感謝。


 今回はお昼過ぎから国技館に乗り込み、幕下の取組や館内の様子なども見ることが出来た。ふだんテレビでは見られない場所や場面も十分堪能した。9月場所も枡席で結構良かったのだが、はっきりと力士の表情をとらえられるし、生々しく体が当たる音、それから場内歓声が凄く、まさしく「臨場感」そのものだった。



 稀勢の里人気も大きいが、それ以外の注目力士も多い。なかでも小兵とされる石浦と宇良。この両者の取組があり実に楽しめた。いい「役者ぶり」だった。かつて吉本隆明は「相撲は一つの芝居、歌舞伎みたい」と言った。それは脚本の有無ではなく、様式美のある表現ということだ。躍動感は近いほど見てとれた。


 外国人団体客はもちろん、修学旅行一団もいたようだ。和文化として見るべき価値があるだろう。反面流行が過ぎると、完全素人も混じる。後ろに陣取った女性母娘は取組表を見て「碧山」を読めずに「えっ、何、ミドリヤマ」などと言っている。力士名がこれでは他は推して知るべし。予習して観ましょう、日本人。