すぷりんぐぶろぐ

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ミもフタもないがジツはある

2017年05月05日 | 読書
 「ミもフタもないなあ」と、ぺらぺらと冊子をめくって思った。
 机の中を整理していたら、昔買ったビジネス雑誌の付録が出てきた。「大前研一の名言119」と題されたポケットブックスである。

 キニナルキvolume50記念(笑)として
 そのミもフタもない典型語録を、いくつか紹介しよう


 010 日本には「大器晩成」という言葉があるが、実際にはそういう人はあまりいない。それは最初にサボっているだけだ。

 まあ、言い訳するなということか。「あまりいない」と書いているから、実はそういう人もいるんだね。
 しかし、その出現が期待できなくなった世の中になってきたことも確か。阻害しているのは…。


 024「腐っても鯛」「寄らば大樹の陰」という諺が日本にはあるが、腐った鯛は単なる腐った魚である。倒れる大樹の陰にいたらつぶされてしまう。

 ごもっとも、ごもっとも。
 この場合は「鯛」も「大樹」も他者からの評価だろうが、腐ったり倒れたりするのであれば、もはや変質(変身)している。


(タラノメ、天ぷらに飽きたら「ハム巻き(マヨネーズを塗って焼く)」がいい)


 111 親は子供に「お金」を使うのではなく、「時間」を使うべきである。

 これは痛いところをつかれた感じだ。
 「お金」を得るために「時間」を使っている大人が多い。
 しかし子供に、その得た「お金」を使うのではなく、直接「時間」を使うことの方がずっと肝心だ。
 昔の親は、お金も時間も使えなかったんだね。


 115 人生はスキーと同じで、転びそうになったら転んでしまった方がいい。

 無理に頑張ってしまうと大怪我になる場合が多い。
 思いきり転んで雪を蹴散らして「ワハハ」と笑えたらいい。そこからまた滑れ!
 なんだか、いいこと言っているなあ。


 「ミもフタもない」は「実も蓋もない」ではなく「身も蓋もない」
 身とは器の蓋に対して物を入れる部分のこと。つまり容器の体をなさない。

 しかし、大前のこれらの言葉に「」はずいぶんあると思う。