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元祖を越えてゆけ、発祥の地

2017年05月30日 | 雑記帳
 BSで『ふるさと探訪』というありがちな旅番組をやっていた。レポーターは三宅裕司。取り上げられた場所は、本県の鹿角市である。夏頃の取材なので再放送らしい。名物探訪、名所観光などがテーマらしく「きりたんぽ 発祥の地」とある。県内外に有名なのは大館市だと思うが…。そこが一つの切り口のようだ。


 三宅が、行き交う人に「きりたんぽ 発祥の地という理由はなに?」と尋ねるが、地元の方々の返答は「大館は宣伝が上手で…」「鹿角の人たちは大人しいから」などと、状況説明に終始するところが可笑しい。きりたんぽ製造店の取材を終えたあたりで、猟師の携帯食、保存食としての説明がされて、一件落着となる。



 大館市は「元祖」を名乗っている。鹿角市は「発祥の地」。しかし、発祥と元祖は比べられるのかなと疑問を感じた。広辞苑によると、発祥は「③転じて、物事の起こり出ること」という意味。元祖は「②ある物事を初めてしだした人」なので、そもそもすみ分けされている。やはり売り出すのは「人」の力かと思う。


 検索してみると様々なジャンルが見つかるネットワールドである。そこに「発祥の地コレクション」というサイトを見つけた。なかでも「発祥の地の定義」をしっかり書いているところに感心、納得する。そこにも元祖とのカテゴリ違いが記されている。正確には「発祥の地の碑」が対象で現在1635件を収集している。


 そうだ。番組で取り上げられなかったのだから、鹿角市に「きりたんぽ発祥の地の碑」を立てるのはどうだろうか。大館市はかのハチ公があるだろうし、鹿角市は駅前や中心地にドドンと、きりたんぽのモニュメント&石碑などを置いたらインパクトが強いと思うのだが…。採用しませんか!(もう既にあったりして…)