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浴衣の君の夏来る

2017年07月14日 | 雑記帳
 浴衣と言えば、「♪浴衣の君はすすきのかんざし♪」とかの名曲が思い出される。(ところで、すすきをかんざしにするのは難しいだろ)。私も含めよく聴いた世代は、どの程度浴衣に親しんでいるのだろうか。旅館に泊まったときぐらいだろうか。日常的に着こなしてもおかしくない齢だが、そんな暮らしは想像できない。


(これは今年の県展で特賞をとった藍染。呉服店に飾ってあった作品を撮らせてもらいました)

 今日は大相撲の特集で浴衣姿の力士が映されていた。力士は昔から自分の名を入れた浴衣を作り、周囲に配ったりしたのだそうだ。様々な柄が楽しかった。なるほど力士には浴衣がよく似合う。というより普段着としてインプットされている。太った男性が来ていれば、なんとなく相撲取りと思ってしまうのが普通だ。


 「ゆかた」という語は「湯帷子(ゆかたびら)」の下略と知られている。力士が着ると、まさに入浴前後というイメージがぴったりだ。しかし女性の浴衣姿となれば、もはやファッションとしての意識が強いだろう。この頃は都会でのややケバイようなデザインも見かけるが、色調の抑えが本質ではないとかと勝手に思う。


 となると、我が地元の西馬音内盆踊りの衣装と結びつく。幼い頃は子ども用の浴衣で列に加わったものだ。また娘たちを連れ出した頃も懐かしい。今は早い時間帯に観に行かないが、端縫いや藍染衣装とはまた違う良さがある。盆踊りまであとひと月少し、熱い夏が続く。もうすぐ囃子練習の音が聞こえてくるだろう。