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桃の節句に三句

2018年03月03日 | 雑記帳

(20180303 我が家のお雛様)
 
 ほのぼのと桃の節句の軒に雪(近藤一鴻)

 昨日とは打って変わり、いい日和となった。
 しかも休日なので、のんびりと過ごせる人も多いかもしれない。

 ただそうは言っても世間は相変わらず忙しい人はいる。
 特に運送屋さんには頭が下がる。

 というのも、昨日から久しぶりに本の整理に取り掛かり、ダンボールで4箱分を、ディスカウントショップへ着払いで送ることにした。
 今朝早く、予約通りに来て、作業を手早く済ませてくれた。
 本当に「お疲れさま」と思う。

 昨日のテレビニュースでは、人手が足りなくて、「引越難民」が出るかもしれないと伝えていた。
 あまりに手軽に頼むようになってしまったものだから、その流れの中で何かを見落とし、誰かにばかりそのツケがいくようでは困る。


 耳の日やわが耳少し疑ひて(安斉君子)

 技術開発や流通の工夫を期待しながら、自分で出来ることもせねばなるまい。

 一昨日、プリンターインクの一色が足りなく、これも即日出荷ができるいつものYカメラに依頼したのだが、4個注文するときに間違えて1個分だけ分割されたようだ。
 誤差は数秒とはいえ、それが分けられて発送され、請け負っているYパックに何回も足を運ばせることになってしまう。
 いくら商売とはいえ、ナンダカナアと思う。


 さて、書棚整理から「俳句の本」を見つけたのが、今日の書き出すきっかけ。
 その本にあった芭蕉の俳句。

 草の戸も住み替わる代ぞひなの家

 上の2句ほど分かりやすくはないが、奥の細道へ向かう折の芭蕉の気持ちを表しているともされる。
 芭蕉庵に住む人が変わり「ひなの家」になることを、芭蕉は少し寂しく、少し喜んでいるのだろうか。
 「いよいよこれから旅に身をまかせるのだ、と自分にいいきかせています」と解説にある。
 その意味では、実に三月にふさわしい。