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心を形にする話…その3

2018年03月08日 | 教育ノート

(20180307 午後の鳥海、いい光の具合でした)

 性格分類のようなことが、多くの日本人同様に興味がある。今回、秋山先生が提示された表も面白かった。「性格と対応(森俊夫) 秋山改訂」という題目で示された分類は、そもそもはクレッチマーの気質分類がもとになっているそうだ。タイプは4つ。「学者」「母親」「職人」「女優」となっている。特徴的な区分だ。


 参考になる資料は今のところネットでは検索出来なかった。「学者」「母親」「職人」「女優」のタイプの特徴は、まず「判断基準」がそれぞれ「自分」「他者」「ルール」「感情」となっている。次の「行動」は順に「単独」「集う」「こだわり」「演技的」。これで大まかに理解できる。自分は母親かな…日本人には多いそうだ。


 「文字」「注意」「思考」といった観点でも特徴が示され、これも納得いった。「母親」の注意は「転導」という見慣れない言葉だった。辞書にはなく心理学用語だった。「転導性」とは「次々と創造的なアイデアを思いつくが、それを具体的に詰めていく際に必要な注意力や集中力が欠如している状態」とある。確かにそうだ。


 特徴を踏まえ、どう関わっていくかが肝要だ。例えば「学者」には「理論的に」となり、「母親」には「感情感覚で」となる。対象者がどんな気質なのかによって、使う技術が異なってくる。特に「女優」は難しいようだ。関わりをどこまでも求めてくる対象者…そんな経験もあったなあ…上手く橋渡しできただろうか。


 コミュニケーションをとる場合に相手がどんなタイプかを理解することは、昨日書いた「視座」と重要な関わりを持つ。もちろん、混合タイプは多いだろう。しかし、どんな刺激が変化を引き起こさせるか。意識して駆使できることが、対象者に向かう「心を形にする」ことだと言っていい。それが「愛情」ではないか。