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目配せと危うさの自覚

2018年03月09日 | 雑記帳

(20180307 いつも目配せしてる奴)

 先日の地元紙に「街頭防犯カメラ 県内2万1000台」という記事が載った。この数が多いのかどうか判断できないし、またいつ頃から本格化したのか知らないが、とにかく増え続けていることは確かなようである。個人的にはドライブレコーダーなどもこれからは欲しいのだろうなと考える。安全安心第一のために…。


 と書きつつ、昔あの超ヒット作ドラマ「踊る大捜査線」では、そうした監視カメラ設置の一元管理についての恐怖を描いていたときがあったなあと思い出した。現在の刑事ドラマでは、防犯カメラ映像の出番は必須で、それが犯人逮捕の決め手になるのがごく普通になっているではないか。ずいぶん意識は変化した。


 新聞の見出しの一つにもあるように「欠かせぬプライバシー配慮」は、防犯カメラ設置のための必須事項である。悪事には手を染めないし、犯罪行為はしないから平気だと考える人は多いかもしれない。しかし現実に撮られている対象になっているなら、それに対して悪意が発せられた場合も想定しなくてはいけない。


 安心安全を求めて便利な機器に頼ることは、全く裏返しになる危険性を孕む。それは防犯カメラばかりではない。例えばPCでもそうだ。アクセスによる個人情報漏れの心配は絶えずあるし、カメラ付きであればハッカーによる攻撃対象の可能性はゼロではない。そうそう大きく見ればかの「地上イージス」問題もか。


 結局、安全とは自然災害でない限り人の心一つでどうにでもなる、というありきたりの結論か。ただ、そこで思考をストップさせてはいけない。道具や装置を増やすことがどう働き、何と関わるのかという目配せや、人が誰しも持つ危うさの自覚…それらを忘れない心の監視カメラが必要なのだよ!キレイな結びだ(笑)