すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

呟いて、うつ解消

2018年03月13日 | 読書
 「新選いろはカルタ」の「」に、所ジョージはこんな句を出した。

 「か」…柿食えば、食えば!? 食えば!? 食えばいいじゃん。

 このかなりスルーした感覚。所さんは先駆者だと思うのだが…



2018読了24
 『四字列語』(所ジョージ  新潮社)


 所さんの言葉ネタならそれなりに笑えるかと思って手にとった。しかしちょっとスベッている感じが…。四字熟語のパロデイに徹するわけでもなく、新しい突飛な感覚で作りだした列語も多いし、それが笑いのツボにピタッとハマりもせずにやや中途半端。ただパロディ風列語は、うつ対策に効果あり。

 「虚胸無情(きょきょうむじょう)」・・・パットを入れた見せかけだけの大きな胸は、正体がわかった時に思いやりがない。後の事を考えない無鉄砲な行いを指す。イメージする句は「諸行無常」か。意味に近さを感ずる。


 「孔雀体質(くじゃくたいしつ)」・・・かわいい娘を見つけると、髪を整えたりネクタイを締め直したりする、いつも発情期にあるような者。イメージする句は「虚弱体質」だな。一字で正反対にもなる。


 「起床豚骨(きしょうとんこつ)」・・・起きてすぐにクドイものを食べなければいけないという意から、心構えができていないのに無理やり参加させられてしまうことを指す。イメージできる句は「起承転結」。流れなど関係なくやれ、という反対の意になる。


 「判官鼾々(はんがんいびき)」・・・弱い立場にある者に対して、裁判官などの第三者が何の同情も示さず、よく寝ている。偉い人が解決できない様にも通ずる。議会中継も似ている。イメージする句は「判官贔屓(びいき)」か。そういえば「骨灰議員(こっかいぎいん)も秀逸だ。


 「油断大切(ゆだんたいせつ)」・・・出来過ぎていては面白くないので、融通とか油断といった、のりしろも大事にしようという意。イメージは「油断大敵」に違いない。が、こういうギャグで笑えることも、こんな世の中だから大事と思う。