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子どもの声がうるさい6人へ

2018年10月25日 | 雑記帳
 町長のブログを読んでいたら、ある会で知事が講演し「『子どもの声がうるさいと感じる』というアンケートで、秋田県がワースト2位」と話した記事が載っていて、興味を持った。えっそうなの、秋田県人は子どもが嫌いなのか、だから少子化トップなの…と一瞬は頭に浮かぶが…。



 こうした類のランキングやアンケート結果は、眉唾ではないか。まず出典はどこなのか検索したら、どうやらあるネット上の「1クリックアンケート」の結果のようである。三年前のデータで総数1709であり、東京の票数が957だから、いったい秋田から何人クリックしたのか。


 一覧は探せなかったが、記述にある「青森8票(総数)」と「秋田85.7%(騒音と思う票)」から予想するに、総数は7、票数は6ではないか(倍の14、12もあり得るが)。その数で、しかもネット上のワンクリックに参加する層は偏っているだろう。たった6人の声が拡がったと言える。


 もちろんたった6人であってもデータに違いないから尊重すべきだろう。けれど問題はその使い方だ。こういう意識だから行政でいくら少子化対策をとってもなかなか進まないのだ、と「もし」根拠の一つに挙げるなら、ショーシ(笑止)千万である。騒音の意識調査からやり直せ。


 「子どもの声」を日常うるさく煩わしく思えることは誰しもあるだろう。しかし、それ以上に「子どもの声」は何ものにも替え難く、未来へつながる響きと想いをはせる姿勢が大切だ。自分もかつてはそうだったのだから…。何故そう感じるか、心の中を見つめ直すに絶好の問いだ。