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神無月、蚊に刺され

2018年10月07日 | 雑記帳
 先週夕刻、PCを打ち続けていたら部屋の中に蚊の気配がする。飛蚊症とは違う。そのうち左手にチクリと痛む。やられた。思わず殺生してしまう。外では時々見かけるが、寒くなったので侵入してきたか。蚊にとっては人の肌を射すのも生き残る行動、最後に一瞬でも満足したか。


 本県知事の先週の放言に「政治生命」という言葉があった。何気なく聞き流すが、それ自体が大袈裟な表現だ。英訳ではpolitical careerでlifeやfutureはあまり使われない。保険会社なら沢山あるが、他の仕事では一般的と言えまい。生命を守るのが政治なのに、おかしな比喩だ。


 樹木希林が亡くなったのでずいぶんと特集番組があった。その一つにNHKの地域発ドラマ(福岡)再放送があった。主人公の女性に強く関わる老女役だったが、最終場面のセリフがとても良かった。「今が幸せってことは、今までのことも全部よかったことになるわね」(少し不確か)


 某山で栗を拾ってから、朝日に照らされた数本の木を見上げた。まだ青々しいイガ、少し口を開けたもの、全開して実を落としたもの…落ちてもイガが開かないもの、中で虫に喰われたもの…実に様々な姿を見せていると、つくづく思う。栗だったら、やはり拾われ、食べられたい
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 蚊の話からなんとなく命モードになり、栗の気持ちまで想像したら、大好きな歌「命の別名」(中島みゆき)をまた思い出す。「♪何かの足しにもなれずに生きて/何にもなれずに消えてゆく/僕がいることを喜ぶ人が/どこかにいてほしい♪」生きとし生ける者の心はいつもそうだ。