病院待ち時間、本を読む
(妻からの電話内容を、歌≪万葉集≫から詠みとる)
大腸がんを罹病したので、6ケ月に1度の検査を行うため通院した。
5月15日(水)慈恵医大・青戸病院に自転車で向かった。約30分の道程。
病院は混んでいておよそ1時間待たされた。バックに忍ばせた
「万葉集」を取り出し、読み始めた。
俳句を詠むようにになってから歌の解説が大変参考になり、最近はこの本を
読み、手放せない。古語の解説が大変役に立っています。
2~3ページ読み進んだ時、携帯の電話が鳴った!誰からであろうかと
耳に当てる妻からである。
「病院へ行くのに自転車で行くというから、到着したのか心配になって電話しました・・・・・
帰りも気を付けて帰ってくるように~」との伝言でした。
心配しての電話で・・・感謝で身が引き締まった。
たまたま次の歌を読み終え、次のページを読み始めて一息を次いで居たとこでした。
吾背子はいづく行くらむ奥つ藻の
名張の山を今日か超えらん (人麻呂の妻)
歌の意味は、夫は今どこを歩いているであろうか。今日あたりは、たぶん名張の山あたりを
超えているだろうか・・・、万葉集としては分かりやすいで歌です。
高校時代に履修した覚えがある・・・。
アアそうだったのか・・・・。
病院へ行くのに自転車よりバスで行けば安全なのに!!
歌(万葉集)と電話内容がマッチングしたその時だった。
慈恵医大青戸病院
病院で読んでいた本
辺句と言っては、万葉集に失礼ですがこんな歌を作った。
◎ 自転車で山坂越えし秩父路や
通学果たす3年間の (縄)
夕食のご飯の食べながら、こんな歌を詠み披露した~。妻が言った!
「あなたも馬鹿ね!!若い時と高齢者では体の筋肉・骨のもろさが違いますと」
言って諭された・・。
「いづく行くらむ奥つ藻の・・」ではないすが、病院の行きも帰りも
安全に行き来することが出来ました、感謝・感謝。。
高齢者は思わぬところで怪我をする。
その怪我(転び)が命取りになる。実の姉が、庭の漬物石を移動しようと
して持ち上げた。力の入れ具合いが悪かったのか、腰の骨を痛めた。
《動けない、歩けない》で入院、次ぎに高齢者施設に居を移し
1年余で生涯を終えた。
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