日々是好日・スローライフ(寅さんの柴又から発信)

・日常・創る・彩る・考え・綴る
・フジノ会・探検団・かめの会(俳句)
・家庭菜園 ・ めばえ・成長・収獲

葛飾むかし話,現地を訪ねる、 第5話

2016年08月29日 | 文学  民話&伝説&昔ばなし

しばられ地蔵=物語
東水元の南蔵院

 

 

 

  東水元のお地蔵さんが、荒縄でぐるぐる巻かれしばられているのは、どうしてか知っていますか。

それはまだ、東京が江戸と呼ばれ、南蔵院が、本所の業平橋に有った時です。

  ある夏の昼過ぎ、日本橋の呉服問屋の、手代佐助(テダイサスケ)が、荷車に反物をたくさん積んで、
汗をだらだら流しながら、南蔵院の前を通りかかりました。

               

  大きな銀杏の木があって、その木がとても涼しそうだったので、佐助は荷車を止め、門前のお地蔵様に、
「お地蔵様、少し休ませていただきます」

と言って、となりの石の上に腰をおろしました。
涼しい風が吹いて来て、とてもいい気持になってしまいました。

そのうち、うとうとと眠ってしまいました。
目が覚めると、さぁ…・大変、荷車が有りません。
「お店の大事な反物が、盗まれました」
佐助は、青くなって番署にかけこみました。

  そこで、南町奉行の名奉行大岡越前守忠助が、佐助に尋ねました。
「此れ、佐助、反物を見て盗まれたものと、他のものとの見分けがつくか」
「ハイ、お奉行様、分かります」

「お前が地蔵のとなりで休んでいる間、誰もいなかったか?」
「だれも、おっりませんでした」
「ウム、反物が盗まれるのを、黙って見ているとは、地蔵も同罪じゃ。地蔵をとらえて、逃げっれないように、
縄をっかけて、つれてっ参れ」

と役人に言いつけられた。

  役人たちは、お地蔵さまを縄でぐるぐる巻きにして、荷車に乗せ、ガラガラとひっぱって行きました。

それを見た町の人たたちは、ビックリ。

 「おい、地蔵を縄でふんじばって、いってぇどうしたんだい!?」
 「ああ。なんでも地蔵さんが、盗みをはたらいたんだそうだ」

 「やいやい、ばかなことを言うな」
と、江戸のまちは、大変なさわぎになりました。

やがてお奉行様が、お地蔵さまを取り調べという立て札が、江戸の町のあちこちに、立て札が立てられた。

  さて、その日が、いよいよやって来ました。

町の人達は、いったいどんな取り調べが始まるのだろうと、奉行所の中へ押しかけた。

お白州(シラス)には、お地蔵さまが、ぐるぐる巻きにされ、立たされて、おりました。

 お奉行様は、お出ましになり、門を閉めさせました。

そして、集まった町の人達をぐるりと見回して、

「黙って、さばきの場に入るとは、けしからん罰として反物1反ずつ持って参れ」
と、言いつけた。

その日のうちに、奉行所には、反物が山と積まれました。

あつまった反物を、佐助に調べさせると、その中から盗まれた反物が出てきました。

その反物が、きっかけとなって江戸の町を荒らしまわった、大泥棒一味が見つかり、一人残らず捕えられました。

この裁きによって、名奉行大岡越前守と“しばられ地蔵”の名は、江戸の町にとどろき知れ渡りました。

それからというものは、お地蔵さまを荒縄で縛ると、盗まれたものが出てくるようになり、頭のてっぺんから

つま先まで、荒縄で縛られた気の毒な姿になったということです。

願い事が有ると、町民たちはお地蔵さんを縄でしばったと言うお話です。

 ←クリック拡大

 

しばられ地蔵  2011年10月に訪れたとき

 

物語は、関東大震災にさかのぼり・・・・・・・・
しばられ縁起の大筋が記されています。
 ⇣ ⇣ ⇣
葛飾区・南蔵院縁起 

 

 

 

コメント (22)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

通りすがりの花

2016年08月25日 | 自然  環境・自然・四季

朝   顔

 

○ 咲き乱れ釣瓶は無しよ朝の花

 

 

 


盛り上がって咲いていた。


行儀よく一本一本鉄格子に巻き付き。

 

 
色混じりて咲く 

○ 朝顔に釣瓶取られてもらい水 

 女流歌人、加賀の千代女の代表作である。意味は読んで字の如しで、
「井戸のつるべに朝顔が巻き付いてしまい、これを壊すのはかわいそうなので、
隣の家にもらい水に行った」という歌である。動物は元より、野に咲いた花すらも
愛おしむ女性の感性が気持ちよく表現されている。
                        (教えて、から抜粋)

 

                                                  こんな歌も!!

酔漢出て 道を取られて 回り道 (OL女)

 

 

 

コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

それぞれの 命

2016年08月24日 | 自然  植物(木、花、苔を含む)

花と蝶

 

  音楽 ←クリック拡大

花の名前は百日草。

寿命は100日間、だからヒャクニチソウ。

蝶の寿命は、

アゲハ蝶の場合は3~5週間。

モンシロチョウの場合は10日程度だと言われています。

はかない。

中には、海を越えてくる蝶もいるとか!?

驚異の飛翔2200キロ アサギマダラの神秘

拡大
アサギマダラ

 

コメ欄は閉めています。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

葛飾むかし話,現地を訪ねる、 第4話

2016年08月22日 | 文学  民話&伝説&昔ばなし

             矢切りの怪談=物語  

                                  

                

  むかし、ある男が、矢切りの当たりの江戸川で、毎晩投げ網で魚をとっては、街に売りに行き、暮らしていました。

ある晩、いつものように、川に舟を浮かべて、網を投げ続けていましたが、どういうわけか、この日に限って、雑魚一匹も掛りません。

そうこうしっているうちに、日はとっぷりと暮れてしまい、気が付いた時は一寸先も見えないほど暗くなっていました。

              

そのうえなまぐさい風がふきはじめ、きゅうにぞくぞくと寒気がして来て、着物も水に浸かったようにずっしりと重くなりました。何とも言えない不気味な気配に包まれました。

そして人のうめき声に交じって、泣き叫ぶような声が聞こえてきました。

男は恐ろしさに、全身に冷汗が走り、体中の力が奪われて、舟の上にへたり込んでしまいました。

  しばらくして男は気を取り直し、無我夢中で岸にたどり着き、這うようにして我が家にたどり着くなり、そこで気を失ってしまいました

おかみさんは、物音に驚いて、起きだしてみると、真っ青な顔で、目のうつろな顔色で、息のたえだえの夫を見つけました。

慌てて抱き起こし、酒を飲ませて火をたいて身体を温めてやると、夫もやっと気が付きました。

そしてふるえる手で、

「ここ・・・・・・・・、ここ・・・・・・・・・・。」

と胸のあたりを指さしました。

  おかみさんが覗いてみると、大きな蛇が、胸にぐるぐると巻き付いているでは有りませんか。かま首をもたげて、いまにも飛びかかろうとしているのでした。

            

おどろいたおかみさんは、急いで奉書紙に”おはぐろ”をたっぷりしみこませて、蛇の首をしっかりとつかまえて引っ張ると、蛇はばらばらと四方に飛び散ってしまいました。

←江戸川

   戦国時代、矢切りのあたりは、里見氏の家臣でや、お姫様、それにお付きの人達が、敵の目を逃れて、逃げてきた所だったのです。

道に迷い、一夜を泣き明かし、朝になるのを待って、固くに手をつないで、江戸川に次々と飛び込んで死んでいったのです。

この人達の怨念が、蛇となって矢切りの川を荒らすものに取りつき、この場所を守ろうとしたのではないでしょうか・・・・・・・・・・。

 

         ←里見公園の泣き石
 この石には古戦場にまつわる悲しい伝説があります。
 石棺の中の人である里見広次さんは、1564年の合戦で戦死しました。この時、十二、三歳になる広次の娘が亡き父を慕ってこの地にやってきましたが、合戦場の悲惨な有り様にショックを受けて、この石にもたれて泣き続けるうちに死んでしまったというんです

http://blog.goo.ne.jp/tsyouji5243_001/e/88e4b2a3faceb0ef6af0cdc15130c3fd

                                物語  終り

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

注1、”おはぐろ”とは、むかし結婚すると女の人が歯にぬったもの。

注2、地名については、戦国時代に起きた国府台合戦里見方が矢が切れ負けたことから「やきれ」→「やきり」→「やぎり」となった説があるほか、矢の飛び交うことことを嫌い、矢を切る。(矢はもういらない)という説もある。

おことわり
 物語の現場は、よくわかりません。
縄文人は、荒川の源流から都へ、筏で?下った来た者です。
しかし、ここ柴又周辺に住み続けて50年、足を運んで伝説や物語を画像でつなぎ合わせてみました。昔ばなしが、現実の風景とがマッチするように心がけました。

 

コメント (16)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

家庭菜園 拾い撮り  その4

2016年08月20日 | 文学  川柳、短歌 俳句 詩

クリが熟れる

 

  秋が立つと書く立秋、字の上では秋の気配が感じられる時期です。

今年は、猛暑・酷署でまだまだ暑い時期、秋という漢字を見ることに違和感を覚える。

ことのほか暑い今年の日本。

 

 

・栗の実や間もなく熟れるいがの色 (縄)

  

コメ欄は閉めています。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

家庭菜園 拾い撮り  その3

2016年08月18日 | 文学  川柳、短歌 俳句 詩

 ヘチマの詩(うた)&戦後の耐乏生活

 


国府台菜園にて

 
ヘチマたわし

 

 

ヘチマたわしから連想 ・ 終戦直後の耐乏生活
                         画像出典・昭和館(九段)HPからお借りしました

 

一杯の盃を傾けながら物思いにふける。
”ヘチマたわし”から、戦後の耐乏生活を思い出した。

 
米の配給

 
先ずは、食べることが先決でした。
我が田舎においては、農家の為この様な食糧事情は切迫しなかった。

 

 
小学校2~3年生のころ墨で塗りつぶして
軍国調のところを使わないように黒く塗った。
教科書は新しいものは無く、上級生のお下がりをこの様に、塗り、再利用した。

 その後、新聞紙大の大きさ教科書用の印刷紙が配られて、これを何等分かに切断し
ノリシロを糸か糊りで閉じて、教科書を手づくりした。

 

コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

家庭菜園 拾い撮り  その2

2016年08月17日 | 自然  葛飾貸農園、菜園・国府

 おまえと俺とは………!?

 

 

     ・ オイ兄貴 見てくれ(見栄え)言うな 兄弟じゃ  (縄)

 

                              コメ欄は閉めています

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

家庭菜園 拾い撮り  その1

2016年08月16日 | 自然  葛飾貸農園、菜園・国府

アッツ、地球がひっくり返った

 

オでオリンピックが熱い。日本の裏側は、ブラジルとか!?
地球を直にボーリングし、どこまでも進むと、ブラジルに突き当る!?

処は、日本は千葉県、市川市の国府台です。

農作業が終わった後、こうして長靴をかけ、水が入らる様にして帰ります。

農作業は、何といっても長靴が一番、重宝してます。

今夜から、17日に掛けて台風が来るようです。

家の周囲で風に飛ばされやすいものは家の中に入れ、

片付けておくことが肝心ですと予報は伝えていた。

畑の見周りに行かないと、心配です。

 

コメ欄は閉めています。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏休み真っ最中

2016年08月14日 | 総  日々是好日&出来事

  現在の子供たちは
どんな夏休みを過ごしているのだろう…?

 

 ↓ 子供たち兄弟で蝉取りをしています。

少年時代を振り返ると、山間農村地帯なので野山・川狩りに明け暮れた。

現在の少年少女たちの夏休みの遊びは?学校の宿題は…?と言えば、

昔と今では、社会環境の変化で様変わりしているようです。

  クリック拡大
    セミ取り風景

 

   縄文人の少年の頃の夏休みの宿題  (記憶回想)

    1、「夏休みの友」の冊子があり、学校から配布され、休み中に仕上げた。
                     (A4大の大きさ、40~50ページ)

    2、夏休み中日記をつける。(ノートを買い求めて綴った)

    3、”一人一研究”をまとめる。(①大豆の成長観察。②蜘蛛の種類の標本化等)

    4、図画を一枚仕上げて提出

    5、学校登校日、休み中3~5日(日焼けした身体を自慢し合った)

             

 皆さんは、夏休みを回想してどんな思い出が有りますか?

今の子供たちの宿題はどんなものが有るのだろう?

子育てを離れて時間の経過が長く、現代子らの様子に疎い。

セミ取りを見て、こんなブログを綴りました。
 

 

 

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

葛飾むかし話,当地を訪ねる、 第3話

2016年08月13日 | 文学  民話&伝説&昔ばなし

      柴又・八幡様の獅子

「葛飾むかし話」が好評につき、第3話をお届けします。


 

八幡様の獅子=物語

     

  むかし柴又の名主、斉藤家には、不思議な頭の宝物がありました。
  ♂じし、♀じし、子じしの三頭の顔は、黒のうるしで塗られ、頭は黒く、つやつやの羽根がたなびいていて、古めかしい中にもそれは勇ましい姿をしたかしらでした。 

斉藤家では、代々伝わるかしらを家の宝として、蔵の中に大事にしまっておきました。

  ところが。
いつのころから蔵のコメが、何者かに食い荒らされるようになりました。戸締りをしっかりしていても食い荒らされるのですから、家の者はほとほと困り果てていました。

  そして、蔵の中に大事にしまって置いたしし頭を、きみわるく思うようになり、とうとうこのかしら(頭)を江戸川に流してしまいました。

  ところが、しし頭は、急な流れをものともせずにのぼって、上手に這い上がってきました。

 

  「おかしな、ししじゃのう。」
と、家のものもふしぎなできごとに、主人も驚いてしまいました。
「このしし頭は、ふしぎな力を持ち、尊いもののようじゃ。」
「そうです。捨ててしまって、はばちが当たります。」
  主人は近所の村人と相談して、真勝院という寺に、子の獅子このしし頭を奉納して、まつることにしました。
    

ところがこの寺が、二回三回と火事になり、みんな焼けてしまいましたが、どういうわけか,このしし頭を持ち出すことができました。
「ふしぎな力を持つししじゃのう」
「これはきっと、神ししじゃあ。」
と、ますますこのしし頭を尊いものと、あがめました。
そして、柴又駅にほど近い八幡神社に、神としてまつることにしました。

 いつのころから、村人は病気もなく、みんなが仲良く暮らせることを祈りながら、このしし頭をつけて、太鼓や笛に合わせ、ししを舞うようになりました。

そして年に一度の秋祭りには、しし頭の先導によって、祭りがはじまり、しし舞を奉納するようになりました。

     

ある時疫病が流行して、村のあちこちに疫病が出始めました。今のように、良い薬もない時代なので、むら人は、この病気の恐ろしさにおびえてしまいました。

「神ししにお願いして、病をむらから追い出していただけないものだろうかのう」
「そうだそうだ、神ししにお願いしよう」
むら人は、八幡様に集まり、一心におがみました。

 

* 以前も、この獅子に関する取材をしました。
昔話と合致しましたので、お届けします。

 http://www.digibook.net/d/0bd48353a0190c796f8bb0f5a955930b/?viewerMode=fullWindow

 

 

コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする