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百舌鳥・小鳥一期一会からお借りしました。
鵙・百舌鳥(モズ)の早贄(ハヤニエ)
10月の宿題・「小鳥来る」にはチョイと戸惑った。
戸惑ったと言うことは鳥についてはあまり知らない、スズメ、ツバメ、ハト、モズ、サギくらいでその
鳥の性状については知り得ていない。
書棚から鳥の図鑑を引っ張り出したり、図書館から借りてきた「花鳥俳句歳時記」のページをめくった。
なかなかこれはと言うものに巡り合わない。
そんな時、田舎時代に、天高く晴れ渡り熟れた柿の実に鵙が飛来し、真っ赤に熟れた柿を美味しそうに嘴を
突き刺して食べている風景を思い浮かべた。
此れだ!!と脳裏に浮かんだ光景に飛びついた。
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「花鳥風月俳句歳時記」を何回かぺーじをペラペラと捲った。
植物・鳥・花などが順を追って並んでいた。
≪朝水盤に水を取り替えた後ジックリ鳥たちを観察した。
・・・単なる私の目の錯覚かと気になる鳥の行動に
ハッとすることが何回かあった。身近に親しく、
度重ねて眺めていると、その鳥たちの本質を知る強力な手掛かり
となった。・・・・≫
上のエッセイを読み、鳥観察の一こまを如実に表現していてとても参考になった。
小鳥来る音うれしきよ板びたし (与謝蕪村)
百舌鋭声(とせい)山峡の朝劈(ツンザ)きて (縄)
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先に述べた柿と百舌のピッタリの画像に出くわした。
天高く青空、真っ赤な柿(蜂谷)が空に浮かび上がっていた。
此処に鵙が飛来し、熟れた柿をつつくのであった。
青い空・熟れた柿・百舌のキィ~・・キィーとなく風景。
大空に又わき出でし小鳥かな (高浜虚子)
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画像、ah-2.coms
百舌の欄で頁が止まった、見入った。
[季題] 鵙(もず)
[副題] 鵙の声(もずのこゑ/もずのこえ)
百舌鳥(もず) 鵙高音(もずたかね)
鵙鋭声(もずとせい) 鵙猛る(もずたける)
鵙の贄(もずのにへ/もずのにえ)
鵙日和(もずびより)
鵙の昼何せば心やすまらぬ (桂 信子)
釣り池や鵙の早贄枝に刺し (縄)
笛太鼓秩父音頭や鳥渡る (縄)
此処に「ハヤニエ」という言葉が出てきました。
私の句は水元の池のほとりで早贄を偶然に発見した。
これを詠んだ句です。
※≪早贄(ハヤニエ)・小鳥ながら肉性を欲し、ネズミやカエルを襲っては、桑の枝や辺りの小
枝や有刺鉄線に串刺しにしておきます。これが鵙の早贄です。獲物を張り付けにして、縄張り
を示すとか、冬の食糧不足に備えるとかですが忘れてそのままが多いようです≫
◎ 思いつくまま気の進むまま綴りました。
読みずらい処もあります、ご自由にお読みください。
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お越しくださって有難うございます。