棚 田
下田バス停~戸倉山キャンプ場手前までに
階段急状に整備された棚田が開けていた。
日本農業の原点・棚田
道路の広いところにバスを止めた。
最初に目に入った人家と棚田。
山あいの棚田は、休耕田か耕作放棄が多いのが普通ですが、
この地区は、整然と稲株が残っていた。
目を見張った。
昨年、代掻き、田植え、
田の草取り、収穫と米つくりをした証しである。
くの字・のの字の見事な曲線を描いていた道路。
道路の脇に棚田が見える。
石垣を積み平らにし畦道を作り、田圃周辺から濾水しないように
ブリキや、プラスチックの板で防水が施されていた。
稔った稲穂を守るためであろうか?、田圃周辺の山際に
電線が張り巡らされていた。
仲間が後ろのほうで
『動物が線に触ると感電するようになっている・・・・』
と話している声が聞こえてきた。
昨夜の雨で水溜りが出来た。
田植えの頃になると水が一杯となり、
カエルの合唱や田毎の月が見られるであろう。
棚田のそばにけやきか・・・?
樹木は大きくなると葉を付け緑陰を作る。
・・・・が、田圃に日陰は禁物。
代々伸びるたびに枝を落としたのであろう・・・けやき。拳の太さが大きい。
どうしても根元から切る事ができなかったのだ。
先祖様が残してくれたもので・・・・・・・・。
積んであるまきの横を見つめた。
『この木はだれれにも売ったり上げたりはしまセン』
意味がわからない。
棚田オーナーの人たちが皆さんで分け合うのであろう・・・か。
煙あるところに人家あり。
雨上がり後の煙は、山にたなびいた。
オーナーの人たちが原野を切り開き果物を植えるよう・・・・だ。
奥のほうの看板近くに果樹が植わっていた。
色々な思いがあるのだろう。
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今日のメモ
棚田について(オーナー制度)
棚田は、祖先から受け継いだ貴重な稲作文化である有りますが、人口の流出、それに伴う高齢化で田圃を守っていく事が難しくなった。
都会の人たちが山村に出向き
農家から水田を借り受けて、日本の農耕文化を保存して、
出来たお米を皆さんで分け合ウという制度です。、
心のゆたかさを求める昨今の価値観の高まっています。
しかし、棚田における農作業は、
地形から機械による省力化に限界があり、加えて農業環境等の変化もあり、
休耕地や荒廃地が増えつづけています。
都市と農村のふれあい。
http://www.softark.net/isarigami/articles/t-owner.html