秩父地方の伝承農事暦
少年時代に見聞した農事ことわざ
これが意外と役に立ち、それなりに使われてきた。
秩父石間部落、天空の里、
「秩父は江戸の文化の吹き溜まり」と言った人がいます。
晴れた日に東京の高いビルの屋上から奥秩父の連山が見る夕日に映えて、さながら
絵画のように見えることがあり東京とは近い。
半面山が深いので部落を耕地と言ったり、秩父地方の独特の文化が生まれる。
そんなことから山村独自の秩父文化が生まれた。
秩父吉田フルーツ街道の両サイドはブドウ、イチゴ栽培が盛んです。
奥の山は百名山の、両神山です。
長い間の経験や自然を相手にした農耕生活から。生活上の知恵から天気を予知したり、農家のことばというか
伝承の農事暦のような風習も自然発生的に生まれた。
迷信としか考えられないようなことから、かなり正当性に誓い、諺があります。
農耕作業は、天候に左右されることが多いから、ことわざの中に天候や気象に係るものが多い。
〇 蜘蛛の巣に朝露が多い時は晴れてくる。
〇 雨蛙が鳴くと雨が降る
〇 猫が顔を洗うと雨が降る。
〇 欅の芽出しが揃わないときは、晩霜がある。
〇 ハチの巣が高いところに作るときは、大嵐が来る。
〇 月が傘をかぶるときは雨が降る。
〇 入れ風は雨になる、だしかぜになるとはれる
これらの中には、気圧の関係や、温度・水蒸気の関係から論理的に成立すものが殆どです。
また次のようなことわざもあり農家の人達は大変使用していました。
◎ 秋の夕焼けを見たら鎌を研げ。・・・・・夕焼けは翌日張れる。
◎ 夏土用の畑に鍬を入れるな。・・・・・・夏土用に皮を入れると、土を乾燥させる。
◎ 七夕には胡瓜畑を踏むな。 ・・・・・・よわいつるくきをいためないはいりょ
◎ 四月の牛蒡は死に牛蒡。・・・・・・・・3月の内に種をまきなさいという教え。
「秋茄子は嫁に食わすな」
秋茄子は嫁に食わすなとは、おいしい秋のなすは、もったいないから嫁には食べさせるなという姑の嫁いびりの言葉。
また、反対に、なすは体を冷やす、あるいは種が少ないので子供ができないといけないから、嫁には食べさせるなという嫁を大切に思う言葉。
(秩父民族散歩。 奥秩父・山旅と風土。秩父・峠・村・耕地・家から抜き書き)
画像は一部ネットからお借りしました。
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