笠取山=秩父多摩山梨国立公園
「多摩川源流最初の一滴」
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7年前の初夏『多摩川源流の一滴を尋ねる旅』に夫婦二人で参加した。
この旅は、山梨県・小菅村が音頭を取り、都県境〔埼玉・山梨・東京)に位置する笠取山〔1941m〕に登頂し、帰路『水干=多摩川源流の最初の一滴』を訪ねることにあった。
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笠取山
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前日地元に宿泊(小菅村)した参加者40人は殆どが熟年者で占められた。宿で作ったオニギリを持ち、マイクロバスに乗車し早朝登山口に向け出発した。
多摩川支流の渓谷を縫うように細い道や坂道を巧みにハンドルを操り、バスの終点・作業平に到着した。村役場の職員が指導の登山前の柔軟体操を行い、整備され案内板の整ったた山道を歩くこと3時間、ウグイスや、ミソサザエの鳴く、雑木林や針葉樹林の森を抜け自然の恩恵に満喫した。
73歳の最年長の方もすこぶる元気、頂上近くの困難な直登も時間をかけて登った。鳴く鳥や、眩いばかりの新緑に元気付けられたのであろう。
登り詰めた笠鳥山の頂上で富士の霊峰を眺め、往路を引き返して平地で一休み、流れる汗を参加者でかみ締めた。
その後、『水干=多摩川源流の一滴』に向うことになった。
重い足を引きずりながらも談笑に花が咲き、一滴を見たいばかしに落伍者もなく頑張り水神様が祀ってある『水干=最初の一滴』に到着。
リーダーが指差す岩陰を見ると 岩肌からポトリ・・ポトリと滴る一滴が陽の光に浴びて輝く。『アッツ見えた・・・一滴!』と興奮気味で女性が囁く。岩肌に近づき、葉を重ね合わせて飲む人、口を開けて水滴を直接入れる者さま様であった。飲み終わって一呼吸し「やった、飲んだ、最初の一滴」と感激を新たにしていた。
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多摩川源流最初の一滴=水干
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ここから源流の一滴が地下にしみ込み、沢を作り谷を流れ渓谷となって大きな川と合流し、東京湾に流れ込む。
これがあの大きな多摩川になると“大河の水も一滴から”の言葉通り一滴でも力強さを感じた。
参加者の皆さんは、富士の絶景、多摩川源流最初の1滴を口にすることができた。満足を胸に疲労感も忘れて笠取山を下山した。
この山行を主催したのは、山梨県・小菅村である。
過疎化に悩む山峡に取り残された村が、村おこし・活性化につながるものを自然の中から《山》見出そうと・・・・下流の多摩川流域住民に問いかけたプロジェクトである。
続く・・
小菅村と、プロジェクトの様子を