日々是好日・スローライフ(寅さんの柴又から発信)

・日常・創る・彩る・考え・綴る
・フジノ会・探検団・かめの会(俳句)
・家庭菜園 ・ めばえ・成長・収獲

=477=虫の冬篭り

2007年01月31日 | 自然  植物(木、花、苔を含む)

 松の腹巻


沢山の松の木、作業も大変だろう・・・・。


松に捲かれたコモ
植木屋さんは腹巻とも言うらしい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日のメモ

松のコモ巻き

公園を散策していると松に腹巻(コモ巻き)が目に付いた。
近くで植木の手入れをしていた、おじさんに尋ねると、親切に教えてくれた。

   Q   このコモ巻はどうしてするのですか ?

    A   松の害虫「マツカレハ」が,越冬のため樹上から地上へ降りる途中を誘い込
         むため,「霜降の日=10月下旬」頃,幹に「コモ」を巻いて越冬場所をつくりま
    す。
      (上の写真をよく見てください。上が単、下が二重縛りです)  
      
        コモは稲わらを編んだものを使 い ます。 
      
         「コモ」は,一般に樹幹に30cm~45cmの巾で巻かれ,その位置は最下枝の
        分 岐枝部より下であれば何処でもよいですが,コモが巻きやすいので,地上
        1.5m~  2mの場合が多いです

   Q  取り外しはいつごろですか ?
  
  A   春先「マツカレハ」が樹上に帰る前の3月初め「啓蟄」の頃に,「コモ」を取
             り 外して「マツカレハ」と一緒に焼いて処分します。

      植木のおじさんは、タバコを吹かしながら、詳細に教えてくれた。

今度機会があったら是非コモ巻きの中に、
どんな種類の虫がが入っているか見てみたい。
植木の中でも、松の手入れが出来れば一人前ですよ・・・と
  笑いながら話を終えた。  

   金沢兼六公園で荒縄で、『雪吊り』が見られる。
枝が雪の重みで折れないように松枝を吊る風物詩的なものがあります.

このコモ巻きも年中作業の1ツで雪吊りと並んで
松の保護に大切な作業です。
   

 
都内の雪つり風景(柴又帝釈天付近で)

 

 

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=476=ポプラ並木

2007年01月30日 | 自然  植物(木、花、苔を含む)

 恩師の贈る言葉


およそ200本の並木
葉を付けた夏は圧巻である

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日のメモ


学校を卒業するとき、恩師が次の言葉を贈ってくれた。

木は、大地から養分を吸収して大きく大きくなる。
巣立って行き、それぞれの場所で社会に役立っているでしょう。

『広く太い根を張りなさい=びくともしない立派な木になりなさい

根の太い木は、立派な幹となり、葉を付け沢山の実がなる。
風や、雪で耐えれる木、台風が来てもビクともしない。
太い根を張った木は、悠然と耐え抜く事ができる。
こんな趣旨を説明されされた。

北海道に行くと箒状のポプラが天空高くそびえ覆い観光客を魅了する。
中でも北海道大学のポプラ並木は有名でしたが、2004年の台風により
半数が折れて昔の風景を一変した。
長い長い年月、樹齢を全うされたのであろう。


恩師は、林学の先生でした。
木,樹,胸高直径、樹高、林、森、森林体積・・・・など
森林経済を分かりやすく教えた。
公園のポプラは、ふとい根、大きな幹、枝葉を繁茂させた。
君たちは人間としてどれだけ世間に役立ったか・・・・を、
語りかけていいる様だ。
恩師の顔、この歳になってやっと理解できた。

『樹』と言う字を
紙に大きく書き、それをしばらく見つめていると、
字が模様状となり根が生えてくる。
双葉が出て幹になり、枝が葉をつけてる緑陰ができる
                  (詩人・長田弘氏)

 

 

 

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=475=新たなる挑戦・マウンテンバイク

2007年01月29日 | 総  日々是好日&出来事

70歳からのチャレンジ

物置を整理していたら真新しい自転車が出てきた.
このまま放置すると、車体が錆びてくる
自転車に陽の目を・・・・


物置にあったマウンテンバイク



バイクに乗って走るであろう江戸川の土手

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日のメモ

タイヤも新しい、中古と言っても新品同様。
子供が関西在勤中に買い求めたものだ。
仕事が忙しくなって乗らない。
使わないものは錆びる、タイヤも傷む
モッタイナイ。

70歳の爺さんが、チャレンジする事にした。
行動半径を360度に広げ
今日は東、明日は西、春風に乗って走る。
家庭菜園にも、これで十分行ける

『NHK趣味悠々』が、原点だ!
=マウンテン・バイクの乗り方=
環境に優しく、何時でも、何処へでも、気軽に、健康によい。
これがふれこみだった。

早春の土手を、あるときは早く、あるときはユックリト
銀輪に操られ・自由気ままに・我がままに
疲れたら横になって休めばいい。
美しい景色、物珍しいもの、新たなる出会い、あれも、これも
何でも見てやろう、体験しよう、吸収しよう。
好奇心こそ青春

『60歳、70歳は洟垂れ小僧
                男ざかりは百から百から』  
                   (ある彫刻家の名言から)
このような名言とまでには長生きできないが、
チャレンジする気持ち(好奇心)がなくなったとき青春は終わる。

新聞にこんな、コラムが載っていた
『・・・・中高年が、元気で長く生きられることは、医療費の軽減になる・・・・・。
スキーを終えて親しき仲間と杯を傾けて交歓できる楽しみは、
経験者であれば依存はあるまい』
健康に感謝、生かされている

新たな出会い求めて、さぁ~挑戦。

軽快な曲で走ろう。

 

 

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=474=宝物

2007年01月28日 | 文学  コラム・エッセイ

 
どこの家にも思い出の品物がある。
無用の長物、色のくすんだ柳行李だ。

                             

  古ぼけた柳行李

 我が家に古ぼけた柳行李がある。

 田舎を出るとき、行李一杯に衣類を入れて持たせてくれた母。
あれから三十八年もたつので年期ものになった。

 この冬,妻が夏物を整理していた。
何気なく「ずいぶん古くなったね・・・」と言った。
やにわに「それは捨てないで・・・」と言ってしまった。実は、古くなったので処分するのかと早トチリしてしまった。
私にとってかけがえのない宝物なのである。
                        


 最近は,プラスチック製のきれいな容器が出回り、ほとんど使わない。独身時代、唯一の物入れとして、部屋の隅や机の下に置いて便利した。

 転勤が多く、あちらこちらの寮を8回も移動した。そのときとても便利で何でも無造作に詰め込むと整理が出来て、詰め終るとロープを十文字に掛け結べば出来上がり、移動にはうってつけであった。
柳行李に、ダンボール3ツ、これに本箱1ツ、これが全ての財産。

 柳行李に限らず、どこの家庭にも形の悪い、邪魔物がこんなところに保管してある・・・・・と、想う不釣合いのものがある。しかし何の変哲もない、つまらないものであっても、その人にとっては、捨てがたくかけがえのない物であるかもしれない。
 我が家には、捨ててもいい無用の長物があちこちにたくさん有る。
・・・・・が、金銭では推し量れない想い出の宝物だ。

 黒ずんだ柳行李は、東京生活の原点である。
        
         平成9年3月10日記    『せせらぎ』より


故郷の山並み

 

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=473=林間の中で

2007年01月27日 | 技術  PC・創作・作りもの

 ドラマは生まれる

音楽と撮影


林間の中からとろけるようなシロホンノ音・・・?


近づくとなにやら一心に奏でる男がいた、♪♭♯¶
確かな旋律


振り返るとテレビ・ドラマの撮影であろうか?
カメラ、照明、そしてプロジュウサー(責任者?)の大きな声が響いてきた


音楽と撮影のざわめきが幹の元から梢に消えていった

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日のメモ

画像と音楽、セリフに舞台、
ドラマ・華やかな衣装・ミュウジカル
ハァーモニーが重なったとき観客はうなずく。

その、お披露目の練習・・・・か。
いや日常の潤いを求めて奏でているのであろう。

音楽、セリフ、照明、小鳥のさえずり、都会の喧騒の中から物語が生まれる。
林間を吹き抜けるそよ風、木々のきしみ、
水辺の輝く光、つりに興じる人、ベンチに座りボーット・・・と、とが絡み合って
それぞれのストーリーが。
とかく人の醜さ、悲哀、愛(恋)を筋書きにする
あまり好まない

頭が空っぽになったとき素直に燃焼がはじまる。

 

 

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=472=杭 (水の流路)

2007年01月26日 | 自然  植物(木、花、苔を含む)

真新しい杭
菖蒲田の水路工事 



★ 霜ばしら杭打ち込む槌の音          

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日のメモ

菖蒲田の再構築が急ピッチで進んでいた。
水路と田んぼを区別して水が水路をゆったり流れやすくする作業。

沢山の作業杭が積まれていた。木の香りがツーンと鼻をついた。
山林の杉や檜の間伐材であろう。
このように山に捨てられるままになっていた材木が、
街の美観に一役買っているのはとてもよいことだと思った。

外国材の伐採制限で、日本の山林に若干の日が当たってきたと
新聞で読んだが・・・・・果たしてどうだろう

梅雨時には大輪の菖蒲の花が立派に咲いてくれ・・・・よと
願わずにはいられない。


都内で一番広い菖蒲田。

土中にコ~ン、コ~ンと打ち込む音が林間に響き渡った。

 

 

 

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=471=紅 梅

2007年01月25日 | 自然  植物(木、花、苔を含む)

公園を散策していたら
樹下で老夫婦に出会った。 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日のメモ

老  境

水辺から右に折れると、散策路の樹下にたたずむ老夫婦があった。
空を見上げて、そこを離れようとしない。
近づくと、紅梅が咲いていた。
「空が青いから、紅梅が映えてとても奇麗」・・・と言いながら枝を手元に
引き寄せて梅花の香りを楽しんでいる様子。
香りにお婆さんの顔に笑みがかもし出され、とてもうれしそうに見えた。
杖を突いたおじいさんにも、ほのかに気持ちが伝わったのか
うなずく仕草が見られた。

梅の樹は、若い木より老い(ひねたように)曲がった幹がよい。
老木の樹肌は石のように固くなり 表皮が厚く剥がれかけ、幹色も幾分薄くなる。

 樹肌の枯れ具合が 清楚な花を引き立てる。節くれて 曲った枝先、斜めに傾いた幹にうっすらと苔むして樹が好まれる。  

 年月を経た紅梅の樹がなんとも老夫婦の仕草とツウショットで
花を引き立てていた。


        ◎ 世の中を 渡りくらべて 今ぞ知る 
                     阿波の鳴門は 波風もなし   (道歌より

 

 

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=470=晴れのち曇り

2007年01月23日 | 総  日々是好日&出来事

近くの寺の境内を歩いた

にわかに雲が立ち込め空は曇った
 

☆ 笹藪に忘れられたる石灯篭   (縄)


曇った空に鬼面の様なサルスベリ

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

ひと言・一二三

境内

晴れ間が見えていたのが急に曇り空
境内に入ると気持ちが落ち着く
静かな中に鳥のさえずり
ときどき垣根越しに車の通るエンジンの音
遠方から聞こえる救急車のピーポーの音も森を通り抜けると
緊張感がなくなる
ピーポーからサイレンに変わった
何処の病院へ、否、これから新たな現場に臨場か
単なる都会の騒音と・・・・捉えたのでは
人の命は、あまりにも軽くはかない

 

 

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=469=山行夜話

2007年01月22日 | 紀  旅行、葛ハイ山行

趣味への不可侵

石割山に登る
過日/妻が、山梨・石割山(1413m)に登った。
家出、6時~新宿・集合.。バス、帰宅7時ごろ。
満足した山旅の様子。


石割山の山頂

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夜話

高速道路の渋滞もなく、1時間早く帰宅した。
玄関を入るなり
『天気も良く、デッカイ富士山を見てきた。
ぬかるみあり、霜柱あり、雪も積もっていた。風花も舞った。
静かでよい山の旅ができた。・・・・・・・・・・・有難う』
・・と、ご満悦の様子で登山靴を脱いだ。

元気とパワーを貰った、確かな山旅のように感じ取った。
夕食をとりながら、バスの中の様子、富士の絶景、石割の湯・入浴
リーダーからの写真、会員相互の世間話の話題で花が咲いた。

‘水を得た魚’のように出かける。
これからも、お互いに趣味の領域を侵さないように、
山旅を楽しんで行きたい。

留守番も楽しみナリ。

 

 

 

 

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=468=エッセイ・蠢き

2007年01月21日 | 文学  コラム・エッセイ

                         本物の香り」 

  山ウド大好き

 「ウドの大木」という諺がある。
 諺から来るイメージはよくない・・・が、山ウドが大好き人間。山や野がまだ芽吹きしない、土の中で蠢き出したころが適期。
サクサクとした切れ味。ツーンとした鼻を突く香りがたまらない。白緑色の凛とした山ウドを食べると春の息吹を感じる。     
           (庭のドウダンツツジ冬芽

 最近の野菜は、本来の風味と季節感を失った。
温室栽培や、海外からの大量輸入が理由と思われる。真冬に食べるキュウリ、トマトはさすが味がない。太陽の下で丸々と成長し自然からの恩恵を受けた野菜がたまらなくおいしい。
 ウドの初物は、一月ころになるとスーパーや八百屋の店先で見かける。土室(ムロ)の中で日光を遮断して徒長させたものである。見るからに白くて健康感がない。山ウドは、つや・風味・香り・力強さが格段に高い。酷寒の中、雨、風、雪にさらされて育ち、風味と香りが抜群だ。

 彼岸まえ、山ウド堀りに山野に向かう。ウド大好き人間だけが知っている秘密の場所である。雑木林に囲まれた陽だまりにチョコンと顔を出している。あまり可憐なのでそっと手を添える。春の躍動感が伝わる。「ごめんね・・」と心の中でつぶやきながら根元を掘り下げる。三つ、四つ取れば十分で、山を後にする。

 つるべ井戸からくみ上げた清水で洗い、自家製の味噌をつけて口の中に入れる。

「こりゃ~ウンメイ・・・」

                               
    山ウド        クロッカス

                      
             「せせらぎ」より。 1996,4,1 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日のメモ

現役の頃「コラムの集い」に参加していた。
この会は、ニュース・ステイションのコメンテイターをされてた、
K氏にご指導を願っていた。そこに8年ばかしお世話になった。
添削指導を受けた初期の原稿が出てきた。
補正して掲載した。


 

 

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