花を活ける
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華道教室からの花材
華道=花心を形で表現
花の美しさをそのまま部屋に持ち込み楽しむ。
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秋明菊を活ける
玄関を入って季節の花を見ると、ほっとする。
夕餉の膳で
縄文人「玄関の花、何ていうの・・・」
Y夫 「アレ知らないの・・・。瑠璃光寺に行ったとき印象的残った花」
縄文人「五重塔、??????」
Y夫「 「塔の近くに有ったの・・・よう」
縄文人「五重塔は、とても立派でそれしか覚えていない」
記憶というものは、年月が経るとあいまいで、あまり何も残っていない。
Y夫の覚えていたのは「秋名菊」だった。
今回その花を生けて、言葉から察するに悦に入っていた。
余分な話
強烈なのは、NHKラジオ深夜便で聞いた
構想十四年、執筆四年、 八十九歳の新人、デビュー。
人は流転し消え失せあとに塔が残った
「見残しの塔=久木綾子氏の歴史 ―周防国五重塔縁起』
である。
強烈とは、89歳・新人デビュウであった。
★五重塔に恋い焦がれた日々
作者、久木氏の言葉から
20年前夫に先立たれたとき、
下関に生まれ育った夫が歩いた土地をたどるつもりで、友達と山口に参りました。
不勉強で何の予備知識もなく、瑠璃光寺の境内にたどりついたとき、
突然、墨色の黒々とした五重塔が目に入りました。
・・・・・略・・・・・
言い知れぬ感動に襲われた。
2週間後にも、またその塔の下に佇み、塔の虜になっていた。
「あの塔のそばにいくと、あの世が見える」
友達が、「あの世とは極楽・・?」
いえいえ、「その頃、生きていた人たちが、みなが見える」
そんな言い方をしていた。
≪ラジオ深夜便雑誌から転載≫
コメ蘭は閉じております。